4人目
勇者はしばらく品切れです。
楽しんでください。
その日英雄が死んだ。
彼は鍛冶師であった。
その国はドワーフが主体なっており、数々の武器を輸出する中立国であった。
彼もそんな国に身を置くドワーフの工匠であった。
そして、彼の作る武器や装備は他の工匠を抜き出て最高のものであった。
多くの種族から依頼が来るようなものであった。
しかし、彼は偏屈で合った。
自分から素材を取り、最高の品質で納得するまで彼は鎚をふるい続けた。
彼らからは、彼への依頼品は最高であるが、いつ来るかわからないと。
10年後かもしれないし、すぐ明日かもしれないしと。
素材を自分で取りに行くため彼は力を、最高の物を持っていた。
しかし、ある時彼らの国の近くに赤竜が巣作ってしまった。
彼らの国は中立国である。そのために他国と軍事同盟は結んでおらず助けに来てくれるような国はなかった。
ただ、竜を倒したいという勇敢な冒険者のような命知らずだけが。
彼もまた困った。
外に出なければ素材が取れないが、竜がいるため取りにいけないと。
しかし彼は、竜の素材を使えば最高の武器が作れるのではないかと思った。
良いことに彼は名匠である。
彼は自分が作り上げた最高の物を持って竜に戦いを挑んだ。
そんな彼を街の仲間たちは馬鹿だと嘲笑した。
物は命がなくては作れないと。
しかし彼は3日3晩戦い続け竜を倒すことができた。
そして英雄となった彼は国に帰り、最高の物を作り上げた。
彼の功績はのちに大きく響いた。
自分で最高の物を取り、自分で最高の物を創り上げると。
そのおかげで、依頼者からはドワーフは気難しく、時間が掛かるといわれた。
その日、ドワーフ1の鍛冶師が竜殺しの英雄として死んだ。
故人:神匠アキレート・ドラグル・オーネス
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またの別の英雄でお会いしましょう。