3人目
今回は前2回と違い少し悪い視点です。
無理な方は飛ばしてください。
その日勇者が死んだ。
彼は王国の貴族であった。
その国は長く時が過ぎ、多くの腐敗が進んだ国であった。
しかし、勇者の発見は希望としてたたえられた。
勇者はその名の威光と証の威光を使って、多くのことを成し遂げた。
名と証を使って仲間を集め、戦いに赴いた。
しかし、彼は貴族であった。
そのプライドは選民思想であった。
証が名の強さを上回ることがなかった。
心ではわかっていても頭がついてこなかった。
その証は貴族としての名を、プライドを増長させるものでしかなかった。
悪いことに、貴族として彼はお金を持っていた。
しかしそのお金も彼個人ではなく、親のお金であった。
証の力は強く、その回る町や村、国で力をふるっていった。
酒や女という娯楽に。
貴族の志が戦うということを拒否したまま。
このことに気づいた親は呼び出し、怒鳴りつけた。
しかし彼はその場しのぎしかしなかった。
彼のプライドが、志が是としなかった。
この状況は勇者と対峙するものは喜んだ。
そしてこれを利用し、世界を陥れていった。
あまつさえ証に心地よい言葉をかけ、誘惑していった。
しかし世界もそれを是とはしなかった。
腐った証をいち早く取り除き、新しく清浄しなければと。
そして腐った証は世界によってつかまり、浄化された。
彼はのちにこう呼ばれた
このようになってはいけないと
欲望にまみれた愚者と。
世界は反面教師として大きな代償を払った。
その日、世界を陥れ犯罪者として勇者が死んだ。
故人:囚人レイガス(・クレイム・ソレイユート)
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またの別の英雄でお会いしましょう。