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〜初めての魔法の授業〜

それから3年後...


リアナ: はぁー、勉強量多くて疲れたー。


ナリア: それは、私もだよ。私は特に計算が苦手。まぁ、まだそんなに難しくないから何とかなるけど。


リアナ: 私は、歴史が苦手だなー。いくら絵本で分かりやすくされていても、時代を重ねるごとに複雑になってるし...。


ナリア: そういえば、今日ってパパが魔法について、教えてくれる日だよね?


リアナ: そうだっけ?楽しみだなー。ここ3年間は、たいして魔法について勉強しなかったし。


ナリア: うんうん、例えば、パパとママの魔法を見たり、魔石について軽く教えてもらっただけだよね。


リアナ: その理由は多分、魔法を教えたら、すぐに使おうとして危ないからかな?


ナリア: まぁ、子供って好奇心旺盛だしねー。

(私達は、中身高校生だけど)


リアナ: (高校生も子供の部類に入るのかな?)


ナリア: (どうなんだろう?この国では、成人年齢が18歳だから、どっちかというと大人に

近いんじゃないかな?)


リアナ:(確かにそうだね。)あっ、そろそろ

授業の時間じゃないかな?


ナリア: 準備しておこうか。


リアナ: オッケー。鉛筆と消しゴムとノート出して置いたよ。


ナリア: ありがとう。後は、パパが来るのを

待とうかな。


数分後...


アルデン: おっ、二人とも準備万端(じゅんび

ばんたん)だな。それじゃあ、授業を始めます。



ナリア・リアナ: はーい。


アルデン: まず、魔法は「属性」によって分類されているんだ。属性には、基本属性が6種類あって、その内訳は、「地、水、火、風、光、闇」となっている。ここまでで、何か質問はあるか?


ナリア: はい、質問があります。今、基本属性を紹介してくれたけど、その6種類以外の魔法はないの?


アルデン:もちろんあるぞ。基本属性から数え切れないくらい多くの属性が派生しているんだ。


リアナ: 魔法がたくさんある事は分かったけど、派生ってどういうこと?


アルデン: 派生っていうのは、例えば、水は温度が下がると氷になるだろう?このように、基本属性をもとにして作られた新たな属性魔法の事だ。


ナリア: つまり、基本属性が親。そこから生まれた子どもが属性魔法(派生)って感じかな?


アルデン: まぁ、そんな感じだ。普通は、生まれた時に魔法紋で基本属性がわかって、自分の

基本属性の魔法を一通り身につけていく。そこから、自分の得意な魔法へ派生させていくんだ。


リアナ: なるほど、大体分かった。でも、属性魔法を使えない人もいるんだよね?私達みたいに。


アルデン: なんでそう思うんだ?二人には、まだ、魔法の使い方を教えていないだけで...


リアナ: 知ってるよ。だって、私達、魔法紋が

体のどこにもないから。パパもママも手の甲に

あるのに...


アルデン: 気づいてしまったか。いずれは話そうと思っていたんだが、今話そう。生まれた時に確認したんだが、二人の体には、魔法紋がない。つまり、二人は属性魔法を使えない人間なんだ。でも、属性魔法を使えない人のなかにも、別の魔法を使える人がいる。それが、「無属性魔法使い」だ。多分、二人は、その無属性魔法使いで間違いないと思う。


ナリア:なんで、私達が無属性魔法使いだと思うの?もしかしたら、魔法を使えない人間なのかも知れないよ?


アルデン: いや、その可能性は低い。だって、二人は、魔力を持っている気配がするからだ。

それも、平均よりも多い量の。


ナリア: 魔力を持っている気配って何?魔法を使える人は、みんなわかるの?


アルデン: あぁ、そうだ。魔法を使える人なら、相手の魔力量を感知することも可能だ。

おっと、話が逸れたな。それじゃあ、本題の無属性魔法について話そう。


リアナ: 無属性魔法についてよりも、魔法の呪文について知りたい!そっちを先に教えて。


ナリア : ちょっと、リアナ?(なんでそんな事言い出したの?普通に説明聞けばいいじゃない。)


リアナ: (確かにそうだけど、転生前にオシリスから聞いたから、もう良くない?)


ナリア: (一応聞いておこうよ。もしかしたら、知らない情報があるかもだし。)


リアナ: (分かった、一応聞くよ。)


アルデン: 魔法発動については、俺じゃなくて

家庭教育の方が教えてくれるはずだから、また今度な。それで、無属性魔法は、文字通りどの

属性にも属していない魔法で、魔法というより

概念そのものに近い。そして、種類豊富なのも

特徴で、無属性魔法使いの中で同一の魔法を

使う人は、未だに確認されていない。


ナリア: つまり、その人固有の魔法ってことだよね。


アルデン: そうだ。と言っても、無属性魔法を使う人自体が少ないんだ。この国の人口の約3%くらいしかいないからな。


リアナ: 100人のうち3人しかいないってこと?結構レアだねー。


アルデン: 確かに、リアナの言う通りレアだが、その内の多くが魔法学園の関係者、もしくは犯罪組織と関わりのある人達だ。


ナリア: 魔法学園の関係者は、なんとなく想像が付くけど、なんで犯罪組織と関わりがある人達がいるのかは想像つかないねー。


アルデン: これは俺の推測だが、差別されるのが嫌だからだろう。


リアナ: どういう事?なんで差別されるの?


アルデン: そもそも無属性魔法を使う人は、少数だ。加えて得体の知れない魔法を使う人も多くいる。だから、周りから恐れられ、差別の対象になることがあるんだ。そのことに耐えかねて、犯罪に手を染めてしまう人もいるということだ。


リアナ:なるほど、なんとなく分かった気がする。


ナリア: 確かに、得体の知れない物って怖いからね。


アルデン: 今日の授業は、そろそろ終わりにするが、最後に一言だけ言っておく。絶対に犯罪には、手を染めないで欲しい。例え、どんなに 

周りから嫌われても、俺とリリアナだけは、お前達二人の味方だから。


ナリア・リアナ: うん、分かった。



こうして、魔法について学び始めた二人。果たして魔法学園へ入学することはできるのか?

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