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〜初めてのおつかい、そして帰り道で...〜

その数ヶ月後...


リリアナ: 今日は、二人にお遣いをしてもらいます。


リアナ:何を買ってくれば良いの?そもそも私達だけで外に出た事ないよ。


ナリア: お金の計算とか出来ないよ。


リリアナ: そうよね。でも、大丈夫よ。今日、一緒に買い物に行って教えるわ。色々教えた後に、二人に指定した物を買ってきてもらうの。


ナリア: つまり、買い物には一緒に来てくれて、少し離れたところで待ってるってこと?


リリアナ: まぁ、そんな感じね。じゃあ二人とも、すぐ準備して。出かけるから。


リアナ・ナリア: はーい。


街の市場にて...


リリアナ: まずは、お金について説明するわね。この国の通貨は、マニと言って、ニマニで

リンゴが一つ買えるわ。


リアナ: 他の品物も何マニで買えるか教えて。


リリアナ: 十マニあれば、軽くランチが食べられるわ。後、そこに売ってる新聞は一.五マニで買えるわ。


ナリア: 一マニより下があるの?


リリアナ: ええ、あるわね。0.1マニが最小の通貨ね。


ナリア: (つまり、日本円にするとどうなるの?私、頭がこんがらがってきた。)


リアナ: (多分、一マニが百円くらいで、0.1マニが十円くらいかな。)


ナリア: (じゃあ、千円でランチが食べられる

って事?)


リアナ: (まぁ、合ってるけど、マニと円を結びつけて考えた方がいいよ。)


ナリア: (それは、覚えたよ。千円が十マニ。

でも、沢山のものを買ったら、会計が細かくなって分からなくなるよ。)


リアナ: (計算は、私の得意分野だから、任せてね。)


ナリア: (ありがとう、お願いしようかな。)


リリアナ: 品物を買う時は、店員さんに声をかけて、品物とお金を渡す。お釣りがあったら、

忘れずにもらってね。


リアナ・ナリア: 分かった。


それから、二人は無事に買い物を終え、リリアナと家に帰ろうとしていたとき、双子にとって

衝撃的な光景を見る事となる。


ナリア: あれは、何?なんでみんな道の端で


しゃがんででいるの?


リアナ: それに馬車?みたいなのが真ん中を

通ってる?


リリアナ: あれは、貴族の馬車ね。二人とも

ちょっとしゃがんでくれる?貴族には逆らわない方が良いから。


リアナ:・ナリア: 分かったよ。


リアナ: お母さん!あの子しゃがんでいないんだけど。しかも、馬車の前に...


リリアナ: これは、まずい。馬車に乗っている

貴族次第だけど、もしタチの悪い貴族だったら、あの子は酷い目に遭うかも。


貴族の従者: なんだこのガキは?この馬車に乗っている方が誰か分かっての行為か?


子供: 違うよ、家に帰りたいから近道した

だけで..


貴族の従者: うるさい。どんな理由であれ、

伯爵家の家紋が付いている馬車を横切った事実は許されるものではない。相応の罰を受けろ。


貴族の男子: 待て、お前が罰を下す必要はない、僕がやる。なぁ、そこの子供に聞くぞ。お前は、貴族に逆らってはいけない事は知っているよな?貴族と庶民には、明確な身分の差がある。この国にいる以上、身分が上の者に逆らってはいけないんだよ。


次の瞬間、貴族の男子が魔法を発動して、子供に水を被せた。


貴族の男子: 今回は、これで許してやる。だが、もう一度同じことをしたら、もっと酷い目に遭わせるぞ。おい、馬車を出せ。帰るぞ。


貴族の従者: 了解しました。


そう言って貴族の馬車は走り去っていった。


ナリア: ねぇ、お母さんに質問なんだけど、

身分ってそんなに大事なの?貴族ってだけで

あんなに横暴な振る舞いをしていいの?


リリアナ: そんな事はないわ。貴族の方が全員

あんな人ばかりではないの。でも、この国では、身分による差別は根強いのよ。


リアナ: 庶民でも、貴族と対等になる方法は、

ないの?


リリアナ: あるわよ。魔法学園に入学して、そこで優秀な成績を残して、王宮直属の魔法使いになる事ね。そうすれば、貴族と対等以上の立場になるから。でも、これはあなた達にはとても難しいことよ。だって、あなた達は...


リアナ: 難しくても、不可能では無いんでしょ?


ナリア: そうだよ、努力すればきっとなれるよ。

 

リアナ・ナリア: 私達は、王宮直属の魔法使いになる。


リリアナ: まぁ、なら明日から、勉強量が増えるわね。


リアナ:どういう事?魔法の勉強するんじゃなくて?


リリアナ: 魔法学園の入学試験では、魔法についてだけじゃなくて、他の教科に関しても、

高い学力が求められるの。だから、魔法の勉強は、他の教科と一緒に進めて行こうね。


ナリア: 魔法の勉強を教えてくれるのは、パパ

だよね?


リリアナ: そうよ、でも魔法学園に入学するとなると、アルデンだけじゃ務まらないかも。

そうなると、基本の分野をアルデンが教えるとして、その後は家庭教師を雇うことにするわ。

知り合いに当てがあるから。


今日の出来事をきっかけに、本格的に魔法学園入学に向けて、動き出すことになった二人。果たして、どのような結末が待っているのか。


今回の話はここまで、次回をお楽しみに。

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