〜いざ、転生だ!〜
転生時にどんな魔法にするか話合っていた2人。
そんな中、渚が何か思いついたようです
渚: 「変換魔法」とか、どうかな?
亜莉奈: 変換魔法って魔法属性を変化させる
的な?それだけじゃ防御にならなくない?
渚: それだけじゃなくて、条件付きで魔法自体
をかき消せるみたいな感じにしたいんだけど。
オシリス様、こういうの出来ますか?
オシリス: うーん、じゃあ対象の魔法属性が
分かれば、魔法属性を変化させられる。
相手の発動した魔法についての詳細な情報が
分かれば魔法自体をかき消せる、とかは?
亜莉奈: 詳細な情報ってどんなの?もっと
具体的に言ってよー。
オシリス: 例えば、ファイヤーボールみたい
な魔法が発動されたとしよう。その場合、
属性は火属性で、形は球状、大きさが片手
くらいだったら、威力は大体このくらい。
攻撃魔法で自分に向かって飛んできてる、
とかの情報ってことだよ。
渚: つまり魔法の属性や、そのほかにも見て
わかる情報とかをかき集めて、その情報を
利用して、魔法をかき消すって事ですか?
オシリス: まあ、そんな感じかなー情報が
多ければ、多いほど完璧にかき消せるように
しておくねー。
亜莉奈: それって、失敗したらやばいんじゃ
ない?ちゃんと使えるの?
渚: この魔法って、魔法の知識が多いほど有利
だよね。だから、私に向いてるかなーって
思って。
亜莉奈: 確かに渚は暗記系得意だし、いろんな
知識持ってるし、向いてるかも!
オシリス: じゃあ、渚の魔法は決定ねー
じゃあ亜莉奈はどうするの?なんか決めた?
渚: えっと。お姉ちゃんは発想力を活かせる
魔法がいいと思う。私と違って、いろんな視点
で考える事が得意だし。
亜莉奈: まあ、覚える系とかよりは、ひらめき
とかで、どうにかする事はあるけど。じゃあ
何か作る系の魔法がいいかなー。そういう
魔法あったりする?オシリス?
オシリス: うーん、「生成魔法」とかは?
特定の物体とか作れるよー
亜莉奈: それでいいかな、でも条件はどうなる
のかな?それによってはしょぼくなりそう。
オシリス: 多分条件は二つになるかな。一つ目
亜莉奈が知らない・見たことないものは
作れない。例えば核ミサイルって知ってる?
亜莉奈:聞いたことはあるけど、見たことない
し、危険な物ってイメージしかないかな。
オシリス: 今の例みたいにあやふやなイメージ
しかないものは作れないよ、あと水とか火
とかの決まった形がないものは作れないかも。
渚: それは作れる物が減りそうだね。じゃあ
水鉄砲とかも、水を使ってるからだめなんですか?
オシリス: それはokだね。だって水がメイン
じゃないし、入れ物に決まった量が入るから
具体的な量もわかるでしょ。
亜莉奈・渚: なるほど、それなら出来る事が多いかも。
亜莉奈:もう一つの条件は?
オシリス:二つ目の条件は、自分の魔力容量を
超えたものは作れないってこと。例えば飛行機
みたいに大きすぎるものは無理だろうね。
亜莉奈: 流石にそこまで無理はしないよ。
まあ、当然といえば当然だけど。というか
魔力容量について説明してほしい!私達に
転生者だから、特典とかあるの?
オシリス: まず魔力容量とは、その人自体が
蓄えられる魔力量の限界値のことね。これは
年齢と共に成長するけど、生まれた段階で6割
くらいは決まってるね。そして転生者は魔力
容量が平均より高い傾向にあるから、魔力が
極端に少ないとかそういうのはないよ。
亜莉奈: 分かった。じゃあ私の魔法も決まり
ってことで。
オシリス: OK!次は転生先の世界について説明
するねー
渚: 特に転生先での身分制度と家族構成に
ついて教えて欲しいです。
オシリス: お、身分制があるってのは当たり
だねー。転生する国は王族・貴族・庶民の
三段階で分けられてて、2人は庶民に転生して
もらおうと思ってる。
亜莉奈: なんで庶民なの?一番低いじゃん。
オシリス:えっと、身分高いと礼儀作法とか
覚えるのが大変かと思ったし、家族関係とか
の観点から見ても、庶民の方がいいと思うよ。
渚: わかりました、それで、転生する家庭は
どんな感じですか。
オシリス: 本をメインに売ってる商人の家系
で、夫婦仲がとってもいいよ。他の兄弟姉妹は
いないから、君達が生まれるのをとても楽しみに
しているね。
亜莉奈: 夫婦仲がいいのは、助かるかも。
渚: だよね。でも、なんで商人の家系なんですか?
普通の家系でいいはずでは?
オシリス: それは僕からの、サービスさ。魔法
に関する本も売っているはずだから、学べる
事が多いと思うよ。
渚:なるほど、理解できました。じゃあこれで
転生準備は終わりですかね。
オシリス: そうだね。じゃあ最後に僕からの
大サービスでこれもあげちゃうね。
亜莉奈・渚: 「何をくれるの?」
オシリス: 今はまだ言えないかなー。転生して
からのお楽しみって事で。
それじゃあ、準備できたみたいだし、
行こうか。君達の人生がいいものになることを
願ってるよ。
亜莉奈・渚: うん、ありがとうございました!
オシリス: 元気でねー。
こうして、転生していった2人。これからどうなる
のでしょうか?
今回の話はここまで、次回をお楽しみに