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藍染紅霧(日本語Ver.)

作者: りんご雨

中国語から翻訳しました。直訳ではなく、表現も結構変えて短くしましたが、やっぱりちょっと変ですね。翻訳ではなく、そのまま日本語で思ったことを書いた方がいいでしょうか?

皆さんの意見もぜひ聞いてほしいです!


小説を書くのはあくまで自己満足なので、客観的に意見をいただければ嬉しいです。


なお、この短編の後続はありません。異界者を書くなら多分別物になると思いますが、まだ書くつもりはないです。


《藍染紅霧》日本語版




日が暮れ、新たに染められた赤色と空の青色と重ねて紫に、この時は黄昏と呼ばれる。


目立たない白い雲が紫色の層の下に漂い、太陽の残り分はまだオレンジ色の光を発している。一般人なら、きっと素晴らしいひと時だと思う。


しかしこの世界の平和安定はただ偽物の真実で、その下で隠されたこの世界の真相を知っているのは数少ない人だ。




少女の明るい赤髪はオレンジ色の光の下でいつもより眩い、風に吹かれて軽く揺れている髪がしなやかで糸のように見える。


少女の顔も綺麗で、まだ少し稚気が残されたが柔らかく繊細な五官の持ち主である。このような条件を揃えば周囲の注意を引くことが勿論のことだろう。


しかし、少女から放った負のオーラがまるで他人の接近を拒んでいるようだ。それに、あの黒色に近い紺色の洋服と赤髪の組み合わせは凄く奇妙に見える。


綺麗で冷たく無表情な顔は魂のない人形のようだ。


目立つ服装を着ているのに、周りの人たちはまるで少女を見えないように通りすぎた。


ちょうどその時、一人の男の人が少女の真正面から歩いてきているが、少女とぶつかる瞬間、男の人が何かに移動されて少女の右側に、僅か一ミリの距離で少女とすれ違った。


しかし、恐ろしいのは、誰も今の事に気付かなかった。当人の男の人も……


知っているのは、先男の人にぶつかりそうな時に、その赤い霧が少女の体の中から放ち、少女の周りに纏っていた。




日が暮れる前から、誰かがずっと近くで少女の事を監視している。


深緑色のタンクトップと黒い長ズボンを身につけたひとりの少年だ。


年齢にふさわしくない顔を持つ少年は、少女が現れる前からずっと電柱の上に鋭い目つきで周りを見張り、獲物を探している。


そして、少女の姿が目に入った瞬間、少年の目は全てを見透かしたく、少女の行動を監視し始めた。


「まじか!異界者ハンターになりたてなのに、最初の任務が神レベルの時空異界者か……上界のじじいめ、冗談だろ!」


少年は頭を抱え込んで愚痴をこぼす時、突然爽やかな森の香りを感じる少年は、香りが来る方向に背を向けた。その持ち主に会いたくないようだ。


「羈、何してる?……あ、あれは時空異界者じゃないか?僕の間違いでなければあれは神レベルだろう……僕たちは敵わないよ。」


羈という名の少年の後ろに小さく気力のない声が聞こえてきた。気弱い少年が羈の視線にある少女に目を向けてそのまま勝手に自分の意見を述べ続ける。


「その幽霊みたいな声、何とかならない?懐。何でおまえが森異界者なんだ!全然似合わねえ!」


「そう言われでも能力は生まれ持つもの、しょうがないよ。……ほら、早く時空異界者のことを報告しに帰るよ。」


懐は自分に対する羈の発言を無視して、子犬の首を掴むように少年の服の襟を掴んで能力を展開した。


二人は一瞬で電柱の上から姿が消えた。


夜は更に深くなった。人は家に帰り、街は静かになった。


街の中には、赤い霧を纏っている少女が、たった一人でまだ目的地のない道に歩いている。



《END》


2009/12/10 writed

2021/10/11 translated

by林檎雨



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