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プロローグ
夢を求め続ける勇気があれば、夢は必ず実現する。かのウォルトディズニーが言った言葉だ。僕は昔から貧乏で体が貧弱だったため、いじめにあっていた。小学生から高校生までずっといじめの対象だった。いじめっ子はクラスでは中心的なメンバーで彼らのやることに対してはみんなが肯定的な態度をとる。つまり彼らはクラスの中の強者だったのだ。そして、僕は弱者。それでも、僕は大好きなウォルトディズニーの言葉を信じて頑張ってきた。そして、それがもう少しで叶いそうなところまで来ている。
僕の夢は、強いものが弱く弱いものが強い理想郷を作り上げて、僕をいじめていた奴らを復讐することだ。僕は高校を卒業してから、約20年間ずっとこの復讐計画を達成するために準備をしてきた。そしてそれを明日決行する予定だ。
「明日が楽しみで眠れない。しかし、この計画を確実に成功させるために今日は早く寝ることにするか。」
僕は、真っ暗で、パソコンのライトだけが光っている部屋で薄気味悪く笑いながら呟いた。