恋を始める努力
恋に落ちる努力をしようと、私は少しずつ変わろうと決意した、まずは見た目だ。夢ちゃんはクラスで1番のおしゃれさんだ。少しだけおしゃれについて聞いてみよう。夢ちゃんは1人廊下でスマホを見ていた。
「あの夢ちゃん?」
「どうしたの春ちゃん?」
「あの。可愛くなりたいんです!」
あーいってしまった。というかもっと言い方あっただろー。絶対に笑われる。
「うん。いいよ教えてほしいってことだよね。春ちゃんに何が似合うか考えてみようよ!」
「えっ笑わないの?」
「うーん可愛くなりたいって事を笑う人は最低だよ。それに春ちゃんが私を選んでくれたのは嬉しいし!」
「夢ちゃんありがとう!」
「じゃあ帰りに服屋さんに寄ってみる?それとも本屋で雑誌とかみる?」
「あの髪を切りたいなってだから本屋で雑誌見てもいい?」
「うんじゃあ一緒に帰ろうね!」
「うん、ありがとう。」
話していると先生が来たので席に戻る。良かった。夢ちゃんはやっぱりいい人だ。
授業中、菅野くんに手紙を投げられた。びっくりして手紙を見るときれいにたたんであって表に私の名前が書いてあった。私宛のようだ。菅野くんはただ前を見ている。仕方なく手紙を読んだ。
可愛くなりたいって好きな奴ができたの?
何故きみがそれに興味があるのか?廊下で話していたから聞こえてしまうのは申し訳ない。でもこの質問の意図は私には分からなかった。ただのゴシップ好きなのかな?まあでも返事を書くか。
好きな人はできていないけど。好きな人を作ろうかなって思って。
嘘をつく必要もないし、ありのままを書いた。そういえば話したのは初めてかも。また手紙が返ってくる。
好きな人って無理につくれないだろ。それにそのままでいいよ。
何を言っているんだろう?ほっといてほしい。
菅野くんに関係なくない?でもありがとう。
田中さんと付き合ってるくせに、軟派な人なのかな。
そこで授業が終わったので自動的に手紙も終わった。菅野くんは話しかけてくるでもなくただ座っているので、私も何も言わなかった。
放課後、夢ちゃんに見繕ってもらって何冊から雑誌を買った。髪の毛もこんな感じが似合うよーと教えてもらい付箋をはっておいた。明日学校が休みなので美容院に行くと決めて夢ちゃんと別れた。おしゃれがこんな楽しいなんて思わなかった。勿論勉強もするけどこれからはおしゃれにも時間を割こう。