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テスト開始


 今日も5時に目が覚めた。勉強部屋には1番のりだったけど、テスト最終日だからかさすがに6時を過ぎた頃に数人部屋に入ってきた。最後の追い込みだから数Ⅰを勉強しよう。これだけが不安の種だ。今日の流れは全員同じで、8時に朝食、9時からテスト1教科45分で数学、国語、英語の順で行い学校に帰るのだ。

 朝食をとる場所も決まっている。今回はとても自信がある。早く受けたい位だ。朝食をさっととり勉強部屋に戻る。国語と英語も教科書を読み直しておこう。全員揃っているようで皆口々に話している。いわゆる、勉強した?してなーい。のやつだ。なんだかどれだけ勉強してもしてない気がする。完璧はあり得ないものだから。


「さあーテスト始めるぞー。」


 担任の先生が入ってきたところでテストが始まった。数学は比較的教科書の通りに作ってあり、なんとかいい点をとれそうだ。途中でテストを作った数学の先生がまわってくる。特に質問はないのでそのまま問題を解き続ける。45分なので中々時間が短く、1度しか見直しが出来なかったが、まあまあの点数だろう。

 10分休憩で次は国語のテストだ。正直、国語が1番自信がある。一応トイレをすまして席に戻る。


「さあ、始めるぞー。」


 また担任の一声で始まる。目を通すとやはり教科書の通りに作ってある。これは満点取れるかも!いけるぞ!カリカリと書く音だけが響く教室でただ問題を解き続ける。今回は2度見直しができた。ほぼ完璧だ。また10分休憩。英語も教科書通りなのか分からないが一応教科書に目を通す。


「はーい。これで最後でーす。」


 英語のテストは全く教科書の通りではなく、50点は英語で最近見た映画の感想を書く、というもので衝撃を受けた。良かったーCDを聞いてひたすら英作文やっといて。あの2人、先生としてもやばい2人だ。残りの50点は英語の文章を訳すもので、内容はネイティブの女性の先生が日本に初めてきた日に、日本人に驚いたことが書かれている。結構面白い。でも時間はぎりぎりで見直しは出来なかった。


「やっと終わったね。春ちゃん!」


「うん。疲れたよ。」


「まあこれで当分はテストないしラッキーだね。」


「そうだね。やっと家に帰れるよ。」


「私も早く帰りたい!」


 夢ちゃんとバスの中で話す。途中で夢ちゃんは寝てしまった。夢ちゃんも昨日は夜まで勉強していたらしい。そこで携帯にメッセージが届いた。浩介だ。


春、テストどうだった?


まあまあかな。国語は自信ある。


俺は数学完璧だと思う。


そっかーまた数学教えて。


うん。いいよ。


 友達と携帯でメッセージを受けるのも送るのも、初めてでおかしなところがないか緊張してしまう。


「はーい。学校に着きましたよ。帰る準備をしてください。各クラス、バス内でHRしますよー。」


 5分ほどで終わりやっと家に帰れると言ったところで夢ちゃんに話しかけられる。


「春ちゃん携帯の連絡先交換しよ?なんかタイミング悪くて聞けなかった。ごめんね。」


「ううん。ありがとう。交換したい。」


「片岡、僕とも交換してくれない?」


「菅野君、うんしよ?」


 携帯に友達のアドレスが増えるのは素直に嬉しかった。

 久しぶりの我が家は最高で、お母さんは私の好物のグラタンを作ってくれていた。

 4日ぶりにぐっすり眠った。



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