第1話
不定期更新でボチボチやっていきます
もう一つの作品ももしかしたら更新するかもです
誤字脱字受け付けます
作品批判話でオナシャス
2018/02/13 文章の一部を修正 大筋に関係なし
俺こと本田龍治は自分でいうのもなんだが普通の人間だ。名前に龍なんて言う字が入っているものの、父親は一般企業のサラリーマンで、母親は専業主婦といったように何か家に特殊な事情があったりもしない。最近は少しばかり名前負けしているような気すらしてくる。
中学高校共に公立で学力は中の上ぐらいだろうか・・・。運動神経は悪くはないが決して良くもない、いわゆる平凡という奴だ。
今まで特に大きな出来事にも遭遇したことが無い。強いて言うなら2回連続で宝くじに当たり、それぞれ3千円と5千円が当たったことだろうか。正直言ってそこまで大きくなかったな・・・
そんな俺が今とんでもなく大きな出来事に遭遇している。宝くじで3千円や5千円が当たった程度で大きなとか言ってるやつの言葉が信用できないって? そう言われるとどうしようもないんだが、きっとこんな出来事に遭遇できるのは宝くじの1等当選者よりも少ないだろう。
俺は今日いつも通りに学校へ行き、授業を受けて、昼休みには友達以上親友未満な奴らと今期のアニメについて話し、先日買ったラノベの新刊を読んで、そして放課後にはいつも通り帰宅していた。そう・・・ついさっきまでは・・・
話は変わるが俺の学校には有名な4人の生徒がいる。どうしてこんな公立の学校にいるのだろうか? というほど有名な生徒だ。それぞれ天乃光輝、霧生院燈子、鬼頭阿久斗、神無月響子の4人である。
彼らはそもそも名前からして主人公っぽいのだがその中身も主人公っぽいだろう?
まず天乃光輝だが、彼は世に名高いAMANOコーポレーションの1人息子である。そんな彼が公立の高校に通っている理由は将来雇うことになる一般人の感覚を知ることが大切だからだそうだが、そもそも金持ちである時点でその目的は果たせていない気がする。
彼は誰もが見て見ぬふりをするようなそんな場所にも果敢に飛び込んで困っている人を助けるまるでスーパーヒーローのような性格をしている。それでいてちょっとしたいたずらさえ許さないなんて言う堅っ苦しい性格ではなく普通に話せる、でもどこか気品のような奴が漂うほんの少し近寄りがたいそんな奴だ。
次に霧生院燈子だが、彼女も天乃光輝と似たり寄ったりな境遇だ。彼女は霧生院財閥の次女だ。彼女には2人の兄と1人の姉がいるらしいがこちらは上流階級が行くような金持ち学校に通っている。
彼女だけが公立の学校に通っているのは、許嫁である天乃に合わせているらしい。高校生の時点で結婚相手が決まっているのもどうかと思うがそれでも彼女がいるというのはとてもうらやましいことだと思う。
因みに俺に彼女はいない、どこかにいないだろうか俺の彼女になってくれるような女子は・・・っと脱線脱線。
彼女は一言で言うなら高嶺の花だろうか。学内のみでなく学外にも人気がある女子生徒だが、その人気というのが劣情を抱くというのではなく何というか見て楽しむといった感じだ。彼女は天乃よりも動きに品があって近寄りがたい。彼女の学内での呼び名は5割ほどが“お姉さま”だ。ちなみに上級生からもそう呼ばれている。
3人目は鬼頭阿久斗だ。彼は見た目はヤンキーだがその中身はいいヤンキーという奴だ。いずれにしてもヤンキーじゃないかって? まあそういうなって。彼は弱い者いじめや法律を犯しているような奴、そんな奴に鉄拳制裁を喰らわしている、そんな奴だ。
彼と天乃は今では友達だが、最初の出会いは最悪だったらしい。俺も人づてだから本当かは分からないが、鬼頭が鉄拳制裁をしているところに、天乃が乱入しそのまま鬼頭と殴り合いになったらしい。それから1時間ほどこぶしで語り合い、一言も交わすことなくそのまま肩を組み意気投合したそうだが、正直最後の一言も交わすことなくってのは少し信じられない。
最後に神無月響子だが、彼女はこの街にある神社の巫女さんだ。そして鬼頭といわゆる幼馴染という奴らしい。そんな彼女については様々な話がある。銀行立てこもり事件に巻き込まれた際、犯人を説得してそのまま自首させたりとか、大けがをした人の応急処置をしながら救急車が来るのを待っていたが、その傷から考えると普通に間に合わなかったはずなのになぜか間に合ったとか、誰もいないところで誰かと話しているとか・・・まあそんな話だ。これだけでも彼女についてはわかっただろう?
彼女の性格はおっとりとしていて、鬼頭と足して2で割ると丁度いいという感じだ。まあいいバランスってやつだな。
さてここまで俺の学校の有名人4人の解説をしてきたんだが、俺のいつも通りの生活と違ったのはそんな4人と交差点で信号待ちしてるって点だ。きっと俺は明日そのことをクラスのやつに自慢するぜ! なんて考えていた。そして俺はとんでもなく大きな出来事に遭遇した。
4人の足元が急に光ったと思ったら一瞬の浮遊感の後、バランスを崩し、尻餅をついた。そして目を開けると、白い建材でできた30メートル四方程度の部屋にいた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
呆然とした俺に出せたのはたったそれだけだった。
1話目どうでしたか?
面白かったならよかったです




