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027話 凄くせんべぇ食べたい


 2-6.凄くせんべぇ食べたい



    □ ■ □ ■ □ ■



 「ねぇ、君は私を殺しに来たんだよね?」


 「・・・・」


 「私を殺す前に教えて?何で君みたいに小さな男の子が暗殺なんてしているの?」


 「・・・・・・・・」


 「ねぇ、お願い。答えて。何でなの?」


 「・・・生きる為、食べる、お金、必要」


 「生きる為?でも、なんで暗殺なの?人を殺す事をしなくても、他にもたくさんお金を稼ぐ方法があるのよ?」


 「・・・オレ、これしか知らない、これしか出来ない、だから殺す」


 「そう・・・だったらさ、私があなたに美味しいご飯を作ってあげるわ。毎日ね。そうしたら、もう食べる為に人を殺さなくても済むでしょう?」


 「・・・毎日?美味しい?」


 「そうよ。それに私、お菓子作りが得意なの。パンケーキにプリンにクッキー。たくさんのお菓子を作ってあげられるわ」


 「・・・それは、美味しい、物なのか?」


 「ええ、とってもね!」


 「・・・・・・・・・・・・・・・分かった」



    □ ■ □ ■ □ ■




 お菓子に釣られるんかいっ!!


 でも、今の俺にはその気持ちが凄く分かるぞ、スザク!俺も今、凄くせんべぇが食べたい!


 敵がせんべぇの製造所だったら、俺は今すぐにでも履歴書を送っているに違いないのだ。



 俺は屋敷のリビングのソファーでそんな事を考えていた。


 あれから俺達は洞窟から離れ、町の屋敷に居る。


 門で普通に通ればいいのに、暗殺者の二人は何でか門を飛び越えて入って来た。すんげー。


 そして、今は二人とも同じ部屋で熟睡中。ほとんど寝ていなかったらしい。



 攻略キャラ『黒曜 スザク』。


 このキャラは、乙女ゲームでいう『ショタコン枠』。それがスザクのキャラ位置。通称『スザきゅん』


 確かゲームではヒロインの主人公が16歳の時に、スザクは13歳だったはず。という事は、今のスザクの年齢は5歳か。


 ノーマルエンドで『私たちは、ずっと一緒よ』の友達エンディング。


 ハッピーエンドは『5年後__結婚しました』の結婚エンディング。


 裏エンディングは知らん。やってねぇもん。



 確か暗殺一族の統領の息子で、黒曜一族きってのエリートだったよな?


 属性は『闇』のみ。でも、ある装備アイテムが手に入ったら『火』の属性も使えるようになったはず。



 今回のイベントは『黒曜 スザク』か。という事は敵さんも暗殺者な訳ね、はぁ~。




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