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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年4月
98/365

【揺花草子。】<その1898:タイトル回収。>

 【揺花草子。】<その1898:タイトル回収。>


 Bさん「地震の振動波で『P波』と『S波』ってあるじゃん。」

 Aさん「ああ・・・高校で習った気がする。」

 Cさん「『P』『S』それぞれ複数の意味があるようだけど、

     学校の授業では『Primary wave』『Secondary wave』の略だと

     教わったんじゃないかしら。」

 Aさん「記憶が遠すぎて定かじゃないですが、まあ、そんな感じだったような・・・。」

 Bさん「これらがどう言う性質のものか分かる?」

 Aさん「えっ、えっと・・・アレだよね、地震が発生したとき、

     地球の内部構造の密度の違いによって地震波が伝わるのに時間差が出来て、

     その最初のほうのやつをP波、後のほうをS波って呼ぶんだよね。」

 Bさん「んんっ! 違いますっ!」

 Aさん「なんで阿武隈ちゃんっぽいの!!?

     って言うか、え、違ったっけ?」

 Cさん「内部構造の密度の違いによる速度差ではないのよ。

     縦波と横波って言う振動の性質による違いなのよ。」

 Aさん「えー・・・そうなんですか、ちょっと勘違いしてました。」

 Bさん「阿部さんが言ってるのはアレでしょ、モホ面とかの話でしょ。」

 Aさん「あぁ・・・そう言うのもあったねぇ・・・。」

 Cさん「阿部さんはホモメンだしね。」

 Aさん「違いますけど。」

 Bさん「とにかく、一般的な理解・現象としては

     地震の初期微動を引き起こすP波と、主要動を構成するS派。

     これらはいずれも地震の震源から内部構造を伝わって伝播するものです。」

 Aさん「うん、そうですね。」

 Bさん「これらは学術的には『実体波』と呼ばれます。

     一方、地震波を構成するのはこの実体波だけじゃなく、

     海や陸地と空の境界付近を伝わる『表面波』と呼ばれるものもあります。」

 Aさん「へぇ・・・それは学校で習わなかった気がする。」

 Cさん「そしてこの表面波も振動の性質により『ラブ波』と『レイリー波』の

     2種類に分けられるわ。」

 Aさん「レイリー波? レイリーって確か・・・」

 Cさん「そう、伊奈帆くんの『空が青いのはレイリー散乱だ』でお馴染み、

     イギリスの物理学者レイリー卿が存在を証明したやつなのよ。

     このレイリー卿って言うのは物理学の分野ではすごい人だったみたい。」

 Aさん「伊奈帆くんでお馴染みって言っちゃうんですね・・・。

     いやまあぼくもそれで聞き覚えがあったんですけど・・・。」

 Bさん「レイリー波はさておき、ラブ波と言うのもなかなか

     パンチが効いた名前だと思わない?」

 Aさん「まぁ・・・確かに。インパクトはあるね。」

 Cさん「これは物理学者オーガストゥス・ラヴと言う人が発見したんですって。」

 Aさん「なるほど。それでラブ波。」


 Bさん「ラブコメの波動を感じるよね。」

 Aさん「そのラブ波じゃないと思うよ。」


 俗にラブコメ臭とも。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/04/08.html


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