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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年4月
93/365

【揺花草子。】<その1893:はいだにぃ。>

 【揺花草子。】<その1893:はいだにぃ。>


 Bさん「今日は日本神話のお勉強です。」

 Aさん「おっおう・・・そうなの?

     きみそのへん界隈の話結構好きだよね?」

 Bさん「違う神様の話をする背徳感と言うかなんと言うかね。」

 Aさん「なにをラフィっぽいこと言ってるんだきみは。」

 Bさん「あのね、この国には至るところに神様がいるわけじゃない?」

 Aさん「まあ、そうだねぇ。」

 Cさん「阿部さんの背後にいる半透明の人も神様よ。」

 Aさん「半透明の人いるんですか!!?

     いたとしても神様だからって安心できるわけじゃないんですけど!!?」

 Bさん「で、そんな八百万の神様を分類する方法として『天津神』と『国津神』

     と言う分け方があるのは知ってる?」

 Aさん「あぁ・・・聞いたことはあるねぇ。」

 Cさん「『いい風ね。撃ち方始めて!』の子よね。」

 Aさん「それは駆逐艦の子でしょ。神様じゃないでしょ。」

 Bさん「『天津神』と言うのは、神々の国であるところの高天原に住む神様たち。

     イザナギ・イザナミとかアマテラスとかニニギとか、

     まあ日本神話の前半に出てくる有名な神様はみんなこっちサイドだね。」

 Cさん「一方『国津神』は、天孫降臨以前からこの国に住んでいた土着の神様。

     『国譲り』の伝承に登場する大国主が筆頭ね。

     国譲りの舞台となった出雲大社を始め、全国いろんなところに

     大国主を祭る神社があるわ。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Bさん「ところで、冒頭でも言った通りこの国には至るところに神様がいる。」

 Aさん「うん。」

 Bさん「かまどの神様なんてのもいるよね。」

 Aさん「あぁ、いますね。」

 Cさん「食事は人の生命の源だから、そのためのかまどやそこで使われる火って言うのは

     洋の東西を問わず神格化されやすいギミックよね。

     ギリシア神話でも同じ立ち位置のヘスティア、

     ローマ神話でもヴェスタって言う神様がいるし。」

 Aさん「あぁ。」

 Bさん「例の青い紐が流行ったよね。」

 Aさん「それは違うヘスティアだけどね!!?」

 Bさん「ともかくかまど神と言う『ほのおタイプ』の神様。

     日本では火の神と言えばご存知イザナギ・イザナミの最後の子であるカグツチ。

     かまど専門の神様としてはオキツヒコ&オキツヒメがいます。」

 Aさん「『ほのおタイプ』ってなんでポケモンみたいな言い方をするの?」

 Bさん「かまどと言えばいろんな調理道具がありますが、

     太古の昔から使われた調理用具の一つとして鍋を挙げられるでしょう。」

 Aさん「まあ・・・それはそうだろうね。

     食品を煮ると言うのは焼くと同じぐらい調理の基本だもんね。」


 Bさん「だから、こう言うかまど神の皆さんのことを

     『鍋津神』と言ったりもするらしいよ。」

 Aさん「鍋掴み!!???」


 言ったりしません。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/04/03.html


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