【揺花草子。】<その1888:目指せ有段者。>
【揺花草子。】<その1888:目指せ有段者。>
Bさん「ご存知Eテレの『にほんごであそぼ』のコーナーのひとつに、
『ちょちょいのちょい暗記』ってコーナーがあるじゃないですか。」
Aさん「あぁ、うん、あるねぇ。」
Cさん「論語の一文とか十二支とか数の単位とか落語『寿限無』の名前とかを、
阿部さんお好みの幼女たちが一生懸命そらで暗誦する映像を流すコーナーよね。」
Aさん「阿部さんお好みのって枕詞をつけるのやめてもらっていいですかね・・・。
第一幼女だけじゃなくて男の子だって出ますし。」
Bさん「阿部さんは幼ければ性別は問わないんじゃなかった?」
Aさん「きみまで!!!
本気でそう言うのやめてくれない!!?
いつかいろんなところから怒られるから!!!」
Bさん「ま、とにかく『ちょちょいのちょい暗記』ですよ。
フレーズにはちょっとしたメロディと言うか節が付けられていて、
そのおかげで覚えやすいってのもあるよね。」
Aさん「まあ、覚えるのに歌を使うのはよくあるやつだもんね。
『むずむずじしむ〜ましまほし〜♪』とかね。」
Cさん「例の平沢さんね。『ちょちょいのちょい暗記』には関係ないわね。
横道に逸れるのはやめて欲しいわ。」
Aさん「いやっ・・・随分厳しい事言われてますけど・・・。」
Bさん「で、暗記する課題によって『級』が定められているよね。
例えばさっき言った『論語』なら7級だし、『十二支』なら9級、
『数の単位』は5級、『寿限無』は8級です。」
Aさん「あんだけ長くて普段聞きなれない言葉ばかりの『寿限無』が8級ってのも
おかしな話だね。」
Bさん「子供たちはリズムで覚えたりするからね。
語感が面白いものは覚えやすかったりするよ。」
Aさん「そんなもんかなぁ・・・。」
Bさん「そして7級には『12ヶ月』。
ご存知旧暦の月の名前を暗誦するってやつです。
阿部さんどうぞ!」
Aさん「えっ!?
えっと・・・
『睦月』『如月』『弥生』『卯月』『皐月』『水無月』
『文月』『葉月』『長月』『神無月』『霜月』『師走』
だよね。」
Cさん「あれそうだった?
後半は『文月』『長月』『菊月』『三日月』『望月』『夕月』
じゃなかった?」
Aさん「それは睦月型駆逐艦でしょ!? 確かに12艦ですけども!!」
Cさん「夕月ちゃん実装はよ。って感じよね。」
Aさん「だからそれ『ちょちょいのちょい暗記』関係ないですよね?
横道に逸れるなって人を叱っておいて!!」
Bさん「でね、他にも8級『いろは』とか、4級『魚づくし』とか、10級『春の七草』
とかがあるわけだけれども、
現時点で最も級数の高いのが2級『二十四節気』です。」
Aさん「あぁ・・・アレだよね、『大寒』とか『啓蟄』とか『白露』とか・・・」
Cさん「えっ白露型の話?」
Aさん「違います!!! 誰も一番大好き元気いっぱいな駆逐艦の話はしてません!!」
Bさん「今阿部さんもいくつか例を挙げたけど、
二十四節気は1年の移り変わりを24つに分けて、
それぞれに季節の言葉を割り当てたものだよね。」
Aさん「うん、そうだね。『暦便覧』だよね。」
Bさん「二十四節気の名の通り、全部で24種類あるわけで、
それぞれの名前を全部挙げるのも、ましてやそれを順番通りに挙げるのも
ちょっと並の大人の人でも難しいと思うんだ。」
Aさん「確かに・・・ぼくだって全部挙げられる自身はこれっぽっちもないもん。」
Bさん「2級がこんなに難しいとしたらさ、
まだ見ぬ1級はどんだけ難しいんだろうか、って思うの。」
Aさん「うーん・・・。確かに。」
Bさん「たぶんワード数的にも2級の24を超えてくる長さになるんじゃないかな。」
Aさん「ワード数と言う専門用語。」
Bさん「もしかしたら1級は
円周率50桁暗誦とかなんじゃないかな?」
Aさん「日本語じゃないだろ。」
水兵リーベとかならまだしも・・・。
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