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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年3月
85/365

【揺花草子。】<その1885:押し寄せた闇振り払って進むよ。>

 【揺花草子。】<その1885:押し寄せた闇振り払って進むよ。>


 Bさん「今日はちょっと久しぶりに『まどマギ』の話題をしたいと思うよ。」

 Aさん「おぉ、そうなの?」

 Cさん「しかもTVシリーズよ。」

 Aさん「おぉ。それはそれは。

     確か2011年冬クールでしたよね。」

 Bさん「そうだね。もう6年前です。早いねー・・・。」

 Aさん「うーん、ホントに早い。」

 Bさん「あのね、あの作品の物語は、まどかが通う中学校に

     ほむほむが転校してくるところから始まるじゃない?」

 Aさん「うん、そうだね。」

 Bさん「今さらネタバレを気にする必要はないだろうから言うけど、

     実はほむほむは世界を絶望から救うために

     何度も何度も時間遡行を繰り返しているわけじゃないですか。」

 Aさん「そうだね。

     絶望から救うと言うよりは・・・」

 Cさん「厳密にはまどかを救うためだけどもね。

     他の全てを犠牲にしてでも、まどかを救うために彼女は幾度となく時を超えた。

     その意味で彼女は作中最もエゴイスティックとも言えるわね。」

 Aさん「まあ、そう言う見方もあるでしょう。」

 Bさん「彼女の言によれば『数えるのを諦めるほどに』時間遡行を繰り返した。

     その繰り返しの始まりは、彼女が病室で目を覚ますところ。

     そしてその終わりは・・・。」

 Aさん「『ワルプルギスの夜』だよね。

     世界を破滅に導く強大で巨大な魔女。」

 Cさん「そうね。

     その魔女によりまどかが殺され、

     ほむらちゃんはその絶望の中再び時間遡行を発動させることになるわけね。」

 Bさん「でね、この作中時間軸なんだけど、

     少なくともほむほむが病室で目を覚ますのは春であるのは間違いない。

     窓から桜の花びらが舞い込んで来る画があるからね。」

 Aさん「そうだね。」

 Bさん「で、そこから『ワルプルギスの夜』までどれぐらいの時間が過ぎているかと言うのは

     意外と作中から見出せる有力な証拠に乏しいのですよ。」

 Aさん「うーん・・・確かに。

     意外と季節感ないんだよね。」

 Cさん「どんなに少なく見ても数週間、1ヶ月ぐらいの時間は過ぎているとは思うのよね。

     作中で『2週間後に「ワルプルギスの夜」が現れる』とほむらちゃんが言ってるからね。」

 Aさん「まあ・・・妥当な線かも知れません。」

 Bさん「さらに傍証とも言えないような微かな根拠を挙げるとすれば、

     作中でまどかたちは制服姿が最後まで変わらない。

     つまり6月の衣替えよりも手前じゃないかと言う見方もできなくはない。」

 Aさん「うーん・・・確かに根拠としては薄弱だね。

     あの中学校に衣替えと言うシステムがあるのかどうかは判らないからね。

     そう言う習慣がある世界観なのかも不明だし。」

 Bさん「さらに言うと、まどかは中学2年生だけど、年齢設定は14歳なんだよね。

     つまり誕生日を迎えている。

     そしてまどかの誕生日は10月です。」

 Aさん「アレ。そうなんだ?

     となると、まあ14歳と言うのが

     物語終了時点での年齢であると好意的に解釈したとしても、

     作中時間軸的には半年ぐらい過ぎてるってことになるね・・・?」

 Bさん「そうなるんだよね・・・。

     でもまあ、物語の緊迫感とかを鑑みるに、

     ぼく的には物語全体で実際数ヶ月ぐらいの時間は

     経過してるんじゃないかと想定するよ。

     さっき言った衣替え云々とは矛盾しちゃうけどね。」

 Aさん「まあ、うん。それは分かる。」

 Bさん「そして育ち盛りの中学2年生にとって半年と言うのはとても大きな時間だよね。

     わずか数ヶ月でぐっと身長が伸びたり体が大きくなったりとかするよね。」

 Aさん「いや・・・するよねってさも経験者みたいな言い方してるけど・・・

     きみはそう言うことが起こらなかった側だよね?」

 Bさん「(うるさいなあっ!!////)

     と・ともかく、そんぐらい成長の可能性があったはずだけど、

     作中始まり時点と終わり時点でほむほむに

     外見的な成長があったようには見受けられません。」

 Aさん「あ、うん、それはそうだね。」

 Bさん「これはほむほむにとっては良かったことだと思うよ。」

 Aさん「良かった?」


 Bさん「だって時間遡行のたびにおっぱいのサイズが縮んだら

     それだけでもう絶望的じゃん?」

 Aさん「魔女化不可避!!???」


 ?希望よりも熱く、絶望より深いもの。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/03/26.html


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