【揺花草子。】<その1882:仰げば尊し。>
【揺花草子。】<その1882:仰げば尊し。>
Bさん「卒業シーズンですね。」
Aさん「あぁー・・・そうだね。もう3月も後半だもんね。」
Cさん「阿部さんはいつ【揺花草子。】から卒業と言う名のクビを宣告されるのかしら?」
Aさん「されませんよ!?
いやされません・・・よね・・・!?
と言うかそう言う卒業シーズンじゃないでしょ!!」
Bさん「そりゃもちろんです。
学生の諸君が次の場所へ巣立つためのイベントだから。」
Aさん「うん、そうだね。」
Cさん「『いつか巣立つ その日までね よろしくね』って感じね。」
Aさん「うわーそれ憂ちゃんですか・・・。
またずいぶんマニアックなネタを拾ってきますね・・・。」
Bさん「卒業と言えば卒業式。
そして卒業式と言えば涙ですね。」
Aさん「まあ・・・そう・・・かな・・・。」
Cさん「阿部さんみたいに学生生活で何の想い出も感慨も残せなかった人にとっては
卒業式で涙とかイミフ。って感じかも知れないけど。」
Aさん「別にそんなことありませんよ!?
相応に学生時代の想い出もありますよ!?」
Bさん「そうなの? でも阿部さんのそう言う話って一切聞いたことないよね。」
Aさん「まあ・・・あんまり積極的に話そうとは思わないからね・・・。
それ言ったらぼくだってきみらの昔の話とかほとんど知らないよ?」
Bさん「女に過去を訊くなんて無粋ね阿部さんは。」
Aさん「えっなんで突然わけあり感出して来てるの?
なんでそんなどっかの高級クラブのママみたいなこと言い出してるの?」
Bさん「ま、そんな茶番は置いといて、卒業式と言えば涙が付き物と言う話。」
Aさん「茶番って言い切っちゃうんだね・・・。
でも、まあ、はい。」
Bさん「そして涙と言えば目薬じゃないですか。」
Aさん「イヤッ!! それはどうだろう!!?
別に目薬で涙を偽装してるわけじゃないよね!?
心から湧き起こる悲しみや喜びや感慨の故の涙を流すんだよね!?」
Cさん「違う違う、そうじゃなくて。
目薬の中には『涙の成分とほとんど同じだから違和感が少ないです』なんてのを
ウリにしてる商品もありますよねって話よ。」
Aさん「あぁ・・・だったらそう言ってくれればいいのに・・・。
確かに、そう言うのありますね。」
Bさん「そして目薬と言えば疲れ目に効く。」
Aさん「うん。」
Bさん「ここまでの流れを改めて論理的に考えると、
・卒業式には涙を流す。
・涙と目薬の成分はほとんど同じ。
・目薬は疲れ目に効く。
ここまではいいね?」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「と言うことはつまり、涙そのものも、疲れ目に効くと言えるんじゃないかな?」
Aさん「えっ・・・あー・・・どうなのかな?
涙を流すことで一時的に疲れ目を癒すことが出来るんじゃないかってことだよね?」
Bさん「そうそう。そう言う仮説。」
Aさん「うーん・・・。どうだろうね?」
Bさん「『今こそ 疲れ目 いざさらば』って感じだよね。」
Aさん「なにを言っているのきみは?」
製薬会社さんからのオファーを待つ。
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