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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年3月
69/365

【揺花草子。】<その1869:シールド。>

 【揺花草子。】<その1869:シールド。>


 Bさん「今朝ここ来る途中の話なんだけどさ。

     ビル工事現場の前を通りかかったの。」

 Aさん「え? うん。」

 Bさん「でさ、今朝ってちょっと天気悪かったじゃない?

     雨が降ってこそいなかったけど、

     ちょっとしたきっかけでいつ降り出してもおかしくないみたいな。」

 Aさん「確かにそうだったね。」

 Cさん「ちょっとしたきっかけで犯罪に走ってもおかしくない

     阿部さんみたいな感じだったわね。」

 Aさん「ちょっとしたきっかけがあっても犯罪には走りませんけど!!?

     なんてこと言ってくれてるんです!?」

 Bさん「工事現場の前だから歩道に鉄板とか敷いてあって、

     雨で濡れちゃうと滑りやすくなるじゃないですか。」

 Aさん「うん、そうだね、それは確かに。」

 Bさん「そう言う事故を防ごうと言う目的でだと思うんだけど、

     その工事現場は鉄板の上にゴムマットを敷いていた。」

 Aさん「なるほど。それは歩行者にとってはありがたいね。」

 Bさん「だよね。

     そのゴムマットにはバッチリ『歩行者安全通路』って書かれてたし。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Cさん「つまりはこの上を歩いている限り、歩行者は安全だと保障しているわけよね。」

 Aさん「保障・・・って言うと少し大袈裟な気がしますけど、

     まあでも安全は担保されていると言って良いでしょうねえ。」


 Bさん「この通路の上にいれば

     阿部さんみたいな犯罪者から

     襲われても平気だね。」

 Aさん「『歩行者安全通路』に幻想抱きすぎだろ!!」


 『阿部さんみたいな犯罪者』の部分にはツッコめなかった。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/03/10.html


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