【揺花草子。】<その1869:シールド。>
【揺花草子。】<その1869:シールド。>
Bさん「今朝ここ来る途中の話なんだけどさ。
ビル工事現場の前を通りかかったの。」
Aさん「え? うん。」
Bさん「でさ、今朝ってちょっと天気悪かったじゃない?
雨が降ってこそいなかったけど、
ちょっとしたきっかけでいつ降り出してもおかしくないみたいな。」
Aさん「確かにそうだったね。」
Cさん「ちょっとしたきっかけで犯罪に走ってもおかしくない
阿部さんみたいな感じだったわね。」
Aさん「ちょっとしたきっかけがあっても犯罪には走りませんけど!!?
なんてこと言ってくれてるんです!?」
Bさん「工事現場の前だから歩道に鉄板とか敷いてあって、
雨で濡れちゃうと滑りやすくなるじゃないですか。」
Aさん「うん、そうだね、それは確かに。」
Bさん「そう言う事故を防ごうと言う目的でだと思うんだけど、
その工事現場は鉄板の上にゴムマットを敷いていた。」
Aさん「なるほど。それは歩行者にとってはありがたいね。」
Bさん「だよね。
そのゴムマットにはバッチリ『歩行者安全通路』って書かれてたし。」
Aさん「ふむふむ。」
Cさん「つまりはこの上を歩いている限り、歩行者は安全だと保障しているわけよね。」
Aさん「保障・・・って言うと少し大袈裟な気がしますけど、
まあでも安全は担保されていると言って良いでしょうねえ。」
Bさん「この通路の上にいれば
阿部さんみたいな犯罪者から
襲われても平気だね。」
Aさん「『歩行者安全通路』に幻想抱きすぎだろ!!」
『阿部さんみたいな犯罪者』の部分にはツッコめなかった。
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