【揺花草子。】<その1860:スローライフ。>
【揺花草子。】<その1860:スローライフ。>
Bさん「今日から3月ですね。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「また弥生ちゃんの話しだすと思ったでしょ。」
Aさん「いっいや・・・そんなことは思ってないけど・・・」
Cさん「ちょっと阿部さんブリジットを怒らせちゃったじゃない。」
Aさん「えっ・・・怒ってるの?」
Bさん「怒ってなんかないです。」
Aさん「やっぱり弥生ちゃんネタじゃないか!」
Bさん「阿部さん今のフリはなかなかだったよ。」
Cさん「惜しむらくは私のフリが来る前に怒ってるのって訊いて欲しかったけど。」
Aさん「いやなんですかそのわけの分からないダメ出し・・・」
Bさん「でもほんとに今日は弥生ちゃんの話をしたいんじゃないんです。
今日は『3月のライオン』の話をしたいよ。」
Aさん「あぁ・・・」
Bさん「冬クール依然として最注目作品である同作。
収録時点の直近話数では島田八段が宗谷名人に挑むモチベーションとして
自分のふるさとについて語るシーンが印象的でしたね。」
Aさん「あぁ、うん、そうだったね。
島田八段は山形出身なんだよね。」
Cさん「天童市は将棋の駒の生産で有名だしね。」
Bさん「そんな島田八段、桐山くんにふるさとはどんなところなんですかと訪ねられて、
雪しかないところだって答えました。
雪がないときは森と山と田んぼしかないと。
けれどそれさえもなくなろうとしていると。
静かな口調の中に、地方の、しかも農村部が抱える苦しみが
滲むような語り口だったね。」
Aさん「そうだね・・・。
そんな消え去っていこうとするふるさとに活気を取り戻したいと言うのが
島田さんの願いなわけだよね。」
Bさん「そうだね。
同じ東北とは言え、ぼくらの住む街は相応に大きくて人も多いけれども、
確かにちょっと郊外に出ればあっと言う間に過疎地域だものね。」
Aさん「うーん・・・。」
Cさん「世の中がもっと進んで、通信とか物流とかいろんなものが発達して、
田舎でも都市部でも同じような仕事ができるような時代が来れば
非都市部に住むと言うことが充分な選択肢になり得るかも知れないね。」
Aさん「そうなってくれればいろいろいいと思うけどね。」
Bさん「露伴先生も
都会に住む理由はくだらないステータス以外
ないと言えるねって言ってるしね。」
Aさん「唐突に露伴先生の話!!?」
物理的な距離を乗り越えることができさえすれば。
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