【揺花草子。】<その1855:ドキュメント2.14 #11>
【揺花草子。】<その1855:ドキュメント2.14 #11>
Cさん「そんなわけで阿部さんの一気呵成なサプライズに
場がすっかり持っていかれた空気だけれども。」
Aさん「イヤッそんなことなくないですか!?
いつもどおりそこそこに凹まされてますよ!?」
Bさん「ともかく、次はぼくらのターンです。
阿部さんを生贄にして『青眼の白龍』を召喚するよ!」
Aさん「そう言うターンなの!? そんなデュエル的なやつなんだ!!?
そして生贄にされるのはぼくなんだ!?」
Bさん「まぁまぁ。
ちょっと準備してくるから待っててよ。」
Aさん「お・おう・・・////」
Cさん「今回もブロンド美少女手作りチョコよ。
阿部さんは幸せ者過ぎて明日あたり死ぬんじゃないかしら。」
Aさん「明日死ぬんだったらあんまり幸せじゃない気がしますけど!?」
Cさん「でも人生最後に食べたものが金髪美少女の手作りお菓子ってもう
リア充感半端なくない?
なんならお菓子を食べた瞬間に爆死すればいいのにってレベルだわ。」
Bさん「食べたら爆死するお菓子なんてイヤ過ぎですけど!!」
チーン
Aさん「・・・あれっ? 今バックヤードでチーンって言いましたよね?
電子レンジであっためた音ですよね?
チョコなのに・・・?」
Cさん「今のは即席ゴハンをあっためた音よ。」
Aさん「なぜこのタイミングで即席ゴハン!? おなか減ってるんですか!?」
Cさん「冗談よ。分からないかしら?」
Aさん「えっ・・・なにが?」
Bさん「じゃーんっ! お待たせです!」
Aさん「お・おぉ・・・? これは・・・」
Bさん「外はサクサク、中はトロットロのチョコソースがおいしい
フォンダンショコラです!」
Aさん「お・おぉ・・・!!! これが噂の・・・!
すっごい美味しそうだね・・・!」
Cさん「あんまり食べたことない?」
Aさん「あんまりって言うかもしかしたら人生初かも知れません。」
Bさん「ナイフで切れ目を入れると・・・ほら!
中からあふれ出るチョコソース!」
Aさん「おぉ・・・! いい感じじゃないの・・・!」
Bさん「でしょでしょ?」
Aさん「うん・・・直前まで冷蔵庫に入れてたんだよね?
それでこんなにトロトロになるってすごいね・・・!」
Bさん「そりゃもちろん
レンジの温め時間とか込みで
何回もリハーサルしたもん!」
Aさん「そこまで全力!!???」
金髪美少女の本気。
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