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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年2月
53/365

【揺花草子。】<その1853:ドキュメント2.14 #9>

 【揺花草子。】<その1853:ドキュメント2.14 #9>


 Bさん「いやちょっと阿部さん、これはちょっと・・・////

     もうなんて言ったらいいのかもう・・・////」

 Cさん「ブリジット半泣きだけれども。」

 Bさん「なななな泣いてないよ!!////

     ちょっと驚いたと言うか・・・

     まあ正直、度肝を抜かれたって感じだよ・・・////」

 Aさん「そ・そうですか・・・////」

 Bさん「まったく想像すらしてなかったからね・・・

     だって阿部さんお菓子作りなんてやったことないでしょ?」

 Aさん「もちろんだよ!

     だから道具を揃えるところから始めなきゃいけなかったんだよ。

     ボウルとかゴムべらとかクッキー型とか・・・」

 Cさん「それで時間が掛かったってわけ?」

 Aさん「いえ、道具とか材料とかはさすがに昨日までに一通り準備はしてたんですよ。

     いくらなんでもそこまで行き当たりばったりじゃないです。

     けど実際に作り始めると、なにぶん手順が覚束なかったり

     オーブンの焼き加減に四苦八苦したりで、

     生地を床にぶちまけたり生焼けだったり真っ黒になったりとかで

     4,5回やり直してるんです。

     もちろん材料だって途中でなくなっちゃったから

     急遽補充に走ったりとかしたりで・・・」

 Cさん「なるほどねぇ。

     まぁ初めてのお菓子作りあるあるって感じかしら。」

 Aさん「そんでやっと出来上がったのもこんないびつな出来だし、

     焼け加減も微妙だしで・・・。

     つくづくこの方面に才能はないなって思い知らされた感じです。」

 Cさん「まあね・・・初めはそんなものだと思うけど。

     失敗を重ねて上手になっていくものだしね。」

 Aさん「しょ・正直なところ、今持って来たこれだって

     2人にあげるには恥ずかしすぎるレベルで、

     よっぽど出来合いのものを買って来ようかと思ったぐらいなんですけど、

     でもそれじゃさすがにここまで遅れた言い訳が立たないなって思って・・・」

 Bさん「うん・・・正直見た目も酷いし焼き加減もイマイチだけど・・・」

 Aさん「あぁ・・・ホント申し訳ない・・・////」


 Bさん「──でも、びっくりするぐらい嬉しいよ。

     今日が人生最高の日じゃないかってぐらいにね。」

 Aさん「(!!!!!////)」


 ノルマクリア。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/02/22.html


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