【揺花草子。】<その1805:時の流れに。>
【揺花草子。】<その1805:時の流れに。>
Bさん「時計の針をぐいっと巻き戻しますよ。」
Aさん「え、そうなの?」
Cさん「ジュラ紀ぐらいまでね。」
Aさん「何ムマシーンにお願いするんですか。」
Bさん「あのね、大晦日の話題です。」
Aさん「大晦日。言うほど戻ってないね。」
Bさん「大晦日における平均的日本人の過ごし方と言えば。」
Aさん「えぇー・・・えっと・・・
お正月飾りの準備をしたり?」
Bさん「大晦日は慌ただしいからお正月飾りの準備は30日までに
済ませておかなきゃいけないんだよってアリスちゃん達が言ってたじゃん。
ちゃんときんモザ読んでる?」
Aさん「いやそんなきんモザで得た知識をここぞとばかりにひけらかされても!!」
Bさん「大晦日と言えば除夜の鐘を聴きながら年越しそばを食べつつ
歌合戦あるいは阿部アウトーと相場が決まってるじゃない。」
Aさん「なんでぼくがお尻しばかれる感じになってるんですかね。」
Cさん「今の阿部アウトーはどっちかと言えば社会的にアウトと言う意味よ。
暮れも押し迫った頃合に県警の長年の努力が実って
ようやく阿部さんを身柄確保できた的な。」
Aさん「それ年末年始を留置場で過ごすコースじゃないですか!!」
Bさん「まあなんにしても除夜の鐘と年越しそばってところがポイントです。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「一説によれば、年越しそばって言うのは
年を明ける前に食べないと縁起が悪いと言いますね。」
Aさん「あぁ・・・聞いたことあるなあ。金運が下がるんだっけ?」
Cさん「阿部さんが日頃から日々の生活にも事欠くほどの金欠に見舞われているのは
毎年ちゃんと年越しそばを大晦日に食べないから説を唱えたいわ。」
Aさん「なんですかその説! 別に日々の生活に事欠いたりしてませんけど!?」
Bさん「そう言う意味では、『年越しそば』と言うネーミングに反して、
年を越す前に食べるそばと言うことになりますね。」
Aさん「いや、まあ、それはそうだけども・・・。」
Bさん「そしてさっきも言った通り、年末年始を彩る風景として
日本人の精神に深く根ざしているものとして、
年越しそばと並んで除夜の鐘が挙げられます。」
Aさん「そうですね。
まあ日本人云々はこの際スルーしておくよ。」
Bさん「でさ、この前の大晦日はね。
なんだかいろいろあって、年越しそばの準備が遅れてしまったの。
気付けばもう新年が目前に迫っていた。」
Aさん「はぁ。」
Bさん「除夜の鐘も一般的には最後の一撃を除いて旧年中に撞かれるわけだから、
除夜の鐘が終わるまでに食べられれば良いかなあぐらいの
感覚でいたわけ。」
Aさん「一撃って言う表現ね・・・。」
Bさん「でもそもそも
うちのマンションの近くにお寺がなくて
除夜の鐘自体聞こえないから
まあオッケーかと思った。」
Aさん「それはオッケーなのか?」
住宅街ですので。
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