【揺花草子。】<その1843:幕末明治期に流行したそうです。>
【揺花草子。】<その1843:幕末明治期に流行したそうです。>
Bさん「『機を見るに島田さん』って言うじゃない。」
Aさん「『機を見るに敏』な。
そのひねり方はとんち利きすぎだろ。」
Bさん「こう言うのを『有職読み』って言うんだって。」
Aさん「有職読み。」
Cさん「阿部さん憧れの有職ね。」
Aさん「それ意味違いますよね? 読み方も違いますよね?
それにぼくはちゃんと仕事ありますからね?」
Bさん「島田さんは芸名は『びん』って読むけど、本名は『さとし』なんだそうです。
同業の方で言えばご存知芳忠さんもそうだし、
芸術は爆発だ!で知られる和田勉さんとか
金田一シリーズで知られる横溝正史先生も
本名は『わだつとむ』であり、『よこみぞまさし』なんだそうですよ。」
Aさん「ほほう・・・。」
Cさん「枚挙に暇がないから詳しく知りたければ Wikipedia でも参照すれば良いわ。」
Aさん「なんでそんな挑発的な物言いなんですかね・・・。」
Bさん「昨日も人気者は名前を省略されて呼ばれるなんて話をしたけども、
こんな風にわざと読み方を変えて人々の印象に残るようにすると言うのも
なかなか良いアイディアであると思いますよ。」
Aさん「うんうん。」
Bさん「そこでぼくも・・・って言いたいところだけど、
ぼくの名前は漢字じゃないから如何ともしがたい。」
Aさん「まぁ・・・そうだろねぇ。」
Bさん「そこでこの役目は阿部さんに任せたいと思うよ。」
Aさん「ぼくに?
ぼくの名前の読み方を変えて読んでみるってこと?」
Bさん「そうそう。」
Aさん「えぇー・・・でも『阿部』なんて『あべ』とした読めないんじゃないかな・・・?」
Cさん「『あぶ』とも読めるけどね。」
Aさん「それだとあんまり変わった感じがないですけどね・・・。」
Bさん「じゃあ『よびぐん』とか読んでみる?」
Aさん「なんの!!???」
とんち利きすぎてるどころの話じゃない。
----------
「Meister's Brief」から自動転送
http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/02/12.html