【揺花草子。】<その1839:髪をなびかせてね。>
【揺花草子。】<その1839:髪をなびかせてね。>
Bさん「分かり切ったことを訊くね。」
Aさん「えっ・・・なに?」
Bさん「阿部さんは別にウィンタースポーツとか興味ないでしょ?」
Aさん「イヤッ!
いや・・・まあ特段って感じだけど・・・。」
Cさん「そうだと思ったわ。
冬の寒いときにわざわざ寒いところに行く意味が解らんとか
言うタイプだものね。」
Aさん「いやそんなことはないですけどね!?
でもまあ、確かにあんまり興味はないかもです・・・。
もう言い当てられたみたいで癪だけれども・・・。」
Cさん「あら。そう言う訊かなくても分かり切ってることなんて他にもいくらでもあるわよ。」
Aさん「そ・そうですか?」
Bさん「例えば『阿部さん明日もあさってもその次もお休みでしょ?』とか。」
Aさん「お休みじゃないけどね!? なんでそれが自明の事実みたいな扱いなの!?」
Cさん「あとは『阿部さん今月も公権力のご厄介になったでしょ?』とかね。」
Aさん「なってませんけど!!? 身奇麗な体ですけど!!?」
Bさん「まあとにかくウィンタースポーツです。
こう見えてぼくはスポーツ全般好き。」
Aさん「きみの好きはもっぱら観る方の好きだろ。
きみだってぼくに負けず劣らずのインドア派なわけだから。
それだったらぼくだってだいたいのスポーツ中継とか好きだよ。」
Bさん「ま・まぁ、たしかにそれはそうなんだけど。
でもね、やっぱり観てるとやりたくなってくるものじゃん。
いろいろ準備とか環境揃えるのが大変そうだからなかなか腰が重いけど、
チャンスさえあればと言う思いがないでもないよ。」
Aさん「まぁ、それは・・・。」
Cさん「ゲレンデは女子の魅力3割増って言うしね。」
Aさん「いやそう言う観点で来ます?」
Bさん「パウダースノーの上に舞い降りた白い妖精とかあだ名されちゃうよ。」
Aさん「それ軽く馬鹿にされてるニュアンス入ってない?」
Bさん「とにかくウィンタースポーツ。
もちろんぼくら的には敷居の高さは否めないけれども、
多くの皆さんの間で広く楽しまれているものとしては
スキーやスノボ、スケートなんかがありますね。」
Aさん「まあ、そうだねぇ。」
Bさん「そしてそんな中でぼくは今スノボに興味津々だよ。」
Aさん「へえ、そうなんだ?」
Bさん「なにしろあの滑ってる姿勢とかかっこいいもんね。」
Aさん「まあ・・・確かに。」
Bさん「桃白白みたいで。」
Aさん「柱で空を飛ぶやつ!!???」
見えなくもない。
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