【揺花草子。】<その2150:ブレイク。>
【揺花草子。】<その2150:ブレイク。>
Bさん「年の瀬も近いので冬らしいお話をしようと思うよ。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「あのね、マッチ売りの少女ってあるじゃん。」
Aさん「ありますねぇ。」
Cさん「前髪ぱっつんのふわふわブロンドの
たくさんのバイトを掛け持ちしてる苦学生よね。」
Aさん「それはシャロちゃんじゃないですか。
確かに薄幸系美少女ですけども!」
Bさん「前にも取り上げたことがあったけれども、
マッチ売りの少女は暖をとるために売り物のマッチを擦って、
その暖かさの中に幻想を見た。
そして最後には凍えて死んでしまうと言う結末なわけだけど。」
Aさん「そう・・・だねぇ。」
Cさん「当時の都市部にはびこっていた貧困の厳しさを見せつけられる思いね。」
Aさん「うーん、確かに。」
Bさん「でも、よく考えてみたら、
今日び路地裏でマッチなんか擦ってたら一発で逮捕でしょ。」
Aさん「えっ。
あ・あぁ・・・確かにそれはそうだね・・・。」
Bさん「マッチ売りの少女も
警察のご厄介になれば
牢獄とは言え屋根付きの室内で
年を越せたのにね・・・。」
Aさん「そんな童話の結末いやすぎだけれども!!???」
悪い見本になってしまう。
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