【揺花草子。】<その1834:滅する。>
【揺花草子。】<その1834:滅する。>
Bさん「そんなわけで今日は節分ですね。」
Aさん「ああ、うん、そうですね。」
Cさん「阿部さんの心に棲む鬼を打ち払おうと思うわ。」
Aさん「そう言う日じゃないですけど!?」
Bさん「でも阿部さんの心の鬼を打ち払っちゃったら
阿部さん自体が消えてしまうよね。」
Aさん「なにかぼく自身が既に鬼に乗っ取られているとでも言いたいのか。」
Cさん「と言うか生まれながらにして鬼と言うかね。
人ならざるものとして産み落とされたと言うかね。」
Aさん「なんてこと言ってくれてるんですか。
ちゃんと人と人の間から生まれて来ましたよぼくだって。」
Cさん「出生の秘密をひた隠しにしている親御さんの優しさね。」
Aさん「なんですかそれ!!」
Bさん「とにかく節分ですよ。
ぼくら的には豆まきと言えばもっぱら落花生ですよね。」
Aさん「まあ、そうですねえ。地域柄ね。」
Cさん「でも関東から西日本にかけては炒り豆がスタンダードなのよね。」
Aさん「そうらしいですねぇ。」
Bさん「そんなわけで、今年は関東スタイルの豆まきをやりたいと思ったの。」
Aさん「そうなんだ?
きみは恵方巻きは断固として拒否するくせにそう言うのはいいんだ?」
Bさん「そこらへんはまぁ全部ぼくがルールだから。」
Aさん「藤やんみたいなこと言い出した!」
Bさん「そんなわけで、一応中の人に企画を上げたわけです。」
Aさん「いや・・・ここでやるつもりだったの?」
Bさん「だって家でやったら
お掃除たいへんじゃん。」
Aさん「だったらここでも掃除たいへんだろ!!」
なので却下してやった。
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