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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年12月
339/365

【揺花草子。】<その2139:意識高いことを言ってみる。>

 【揺花草子。】<その2139:意識高いことを言ってみる。>


 Bさん「一年の計は元旦にありと言うじゃないですか。」

 Aさん「言いますけど・・・。

     それを12月に言うんだ・・・?」

 Cさん「一年の計を12月に話しちゃ悪いかよーっ!!」

 Aさん「カミーユみたいなブチ切れ方した!!!

     キレやすい若者の衝動みたいなリアクションした!!」

 Bさん「いや、言うけどね、計画すなわち plan と言うものは本来物事を回していく

     PDCA サイクルのアタマの『P』に据えられるぐらい、

     非常に重要で大きいものなわけですよ。」

 Aさん「えっ・・・あぁ・・・PDCA サイクルの話とかしちゃうんだ・・・。」

 Cさん「計画して、実行して、確認して、改善していく。

     そしてまた計画して・・・の繰り返しが PDCA サイクルと

     言うことになるわけだけれども。」

 Aさん「そうですね。」

 Bさん「その日暮らしの計画性のない生き方をしている阿部さんには

     ちょっとなじまない考え方かも知れないね。

     阿部さんはアジャイル人生だもんね。イベント駆動型人生だもんね。」

 Aさん「ぼくの人生をシステム開発手法で例えるのはやめてくれないかな?」

 Bさん「つまり、元旦のほんの短い時間に計画を意識するようじゃ

     話にならないとぼくは言いたいわけ。

     本来この『一年の計は元旦にあり』のあるべき形は、

     事前に充分に綿密に練った計画を元旦の日に公にすると言う流れであるべきと思う。

     つまり元旦に基調講演をすると言うことだ。」

 Aさん「えぇー・・・。」

 Cさん「当然相応の見栄えのするプレゼン資料は必須よね。

     徴収を飽きさせない手腕も重要だわ。」

 Aさん「いや・・・元旦に一年の計を発表するのに

     そこまで気合を入れなきゃいけないんですかね・・・。」

 Bさん「そう言う気概がなければ

     どうせ元旦に立てた計画なんてお正月休みが明けた頃には

     もうすっかり忘れちゃうでしょって話だよ。

     どっちかと言うと自分自身が計画を遂行するモチベーションを

     喚起するためのプレゼンだよ。」

 Aさん「あぁ・・・それはまあ・・・耳が痛い話ではあるけれども・・・。」

 Cさん「そして一般的に計画を練るのは時間が掛かるものだわ。

     行き当たりばったりで立てた計画が破綻するのにはそれほど時間は必要ないからね。」

 Aさん「それは・・・そうですね。」


 Bさん「だから究極的にはぼくは

     元旦に1年の計を公開したあと、

     お正月休みが終わる頃にはもう

     次の年の計画を立て始めるべきだと思うよ。」

 Aさん「DCA の機会がないじゃないか。」


 計画倒れ。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/12/05.html


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