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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年11月
332/365

【揺花草子。】<その2132:MP20。>

 【揺花草子。】<その2132:MP20。>


 Bさん「今日は歴史のお勉強です。」

 Aさん「あぁー。きみ得意分野だよね。」

 Bさん「阿部さんはブルグント族と言う民族を知ってるかな?」

 Aさん「ブルグント族・・・いやー・・・。」

 Cさん「高校の世界史で習うと思うけど。」

 Aさん「そうでしたっけ・・・。」

 Bさん「ブルグント族は古代ヨーロッパに存在した民族だよ。」

 Cさん「出自を辿るとスカンジナビア半島に行きつくらしいわ。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「古代ヨーロッパと言えばローマ帝国が全域を治めてたみたいに

     思う人もいると思うけど、実際には帝政期であっても

     今のドイツとかポーランドとかのあたりは帝国の支配権は及んでなかったの。

     そこらへんは小さな民族国家が乱立してたわけだよ。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Bさん「そして彼らの末裔は今や他の民族同様、

     ヨーロッパの他の諸民族と混ざり合い同一化が進んでいったわけだけれども。」

 Aさん「なるほど・・・。」

 Bさん「でも、実はその名前は今の時代にも生きているんだよ。

     フランスの地名でブルゴーニュって言うのは聞いたことないかな?」

 Aさん「え、あるよ。ワインとかが有名な土地柄だよね?」

 Cさん「そうね。温暖で平坦な土地が広がっていて大農業地帯として知られているわ。」

 Bさん「その『ブルゴーニュ』の語源が『ブルグント』なわけですよ。」

 Aさん「あぁー、なるほど。」

 Cさん「『ブルゴーニュ』のドイツ語読みが『ブルグント』でもあるわけだけどね。」

 Bさん「さらに言うと、英語では『バーガンディー』と言います。

     アパレル業界ではいわゆるワインレッド色をこう呼ぶことがあるね。」

 Cさん「もちろんブルゴーニュワインの色と言うのが語源なわけだけど。」

 Aさん「ふむふむ。」

 Bさん「ま、つまり、『ブルグント』を英語読みすれば

     『バーガンディー』になるってことはさ。」

 Aさん「え? うん。」


 Bさん「『パルプンテ』を英語読みすれば

     『パープンティー』だよね。」

 Aさん「英語読みとかあるの?」


 恐ろしいものを呼び出してしまった。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/11/28.html


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