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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年11月
320/365

【揺花草子。】<その2120:むしろ永遠に有効。>

 【揺花草子。】<その2120:むしろ永遠に有効。>


 Bさん「すっかり話しそびれていたけれども、

     ご存知話題のスマホの最新版がリリースされましたよ。」

 Aさん「その話題のスマホって言い方はよしなよ。

     今まで別にぼやかしてなかったろ。」

 Cさん「それならハッキリ言うけど iPhone X の話題よ。」

 Aさん「バッチリ言いましたね・・・。

     NHK だったら OA 出来ないレベルですね・・・。」

 Bさん「Eテレでのアニメ化狙ってるってのにねぇ。」

 Aさん「そんなプランは初耳だけど!!?」

 Bさん「ま、とにかく iPhone X ですよ。

     11月のアタマに販売開始されましたね。」

 Aさん「うん、そうだねぇ。

     初回入荷の絶対数が少ないせいもあったみたいだけれども

     即日完売続出って感じだったんだよね。」

 Bさん「そうだねー。さすがのブランド力って感じだよ。」

 Aさん「そう言えばきみらは今回は見送りだったんだ?」

 Bさん「実はそうなの。

     どうしようかなとは悩んだんだけれども、お値段もお値段だし、

     新しい要素が多いところもあってもう少しこなれて来るまで

     様子見にしようって言う選択になったんだよ。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Cさん「でも阿部さんがクリスマスにプレゼントしてくれるんだったら

     喜んでいただくわよ。」

 Aさん「あげませんけど。」

 Cさん「竹を割ったようなキパっとした断り方ねぇ。」

 Aさん「こう言うのは竹を割ったようなとは言わなくないですか。」

 Bさん「ま、ともかく話題沸騰の iPhone X。

     今日の収録時点ではまだまだネット界隈でもホットで

     日々新しいニュースがいろいろ出て来てる状態ですね。」

 Aさん「うん、そうだねぇ。

     恒例の分解レポートとかも出て来てるよね。」

 Bさん「でさ、ちょっと面白いニュースを見かけてね。」

 Aさん「面白いニュース。」

 Bさん「iPhone X が新たに採用した生体認証システム『Face ID』ですよ。

     いわゆる顔認証だね。」

 Aさん「あぁ、はい。」

 Cさん「これを、一卵性双生児同士でなら突破できるんじゃないかと言う実験よ。」

 Aさん「あぁー・・・。それは・・・ちょっと意地悪な実験ですねぇ・・・。」

 Bさん「実際に Face ID で認証を突破することができたそうだよ。」

 Aさん「そうなんだ・・・。

     でもそれ言ったら従来の指紋認証だって突破できるんじゃないの?

     顔認証システム固有の欠陥と言うことではないのでは・・・」

 Cさん「いえ、そうでもないらしいわ。

     実際指紋って言うのは遺伝子で100%決まるわけじゃなくて

     胎内での成長過程で変わって来るものなんですって。

     だから同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも指紋は微妙に違うそうよ。」

 Aさん「へぇ・・・。」

 Bさん「でもこの点はアップルも最初から想定済みなんだよ。

     アップルのスタンスとしては

     『顔の良く似た双子と成長途上の子供以外は充分に違いを認識する』

     としてるの。」

 Aさん「なるほど。最初から条件付けしてるんだね。」

 Bさん「そう言うこと。

     だからぼくも今回は iPhone X 見送って良かったかなって。」

 Aさん「え、なにどう言うこと?」


 Bさん「絶賛成長期のぼくが Face ID を使っても

     ある日突然認証が通らなくなるかも知れないじゃん。」

 Aさん「うん。それはないな。」


 成長期とは。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/11/16.html


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