表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年11月
319/365

【揺花草子。】<その2119:きょうの料理。>

 【揺花草子。】<その2119:きょうの料理。>


 Bさん「『毎日きみの作った味噌汁が食べたい』ってプロポーズするじゃん。」

 Aさん「えっ・・・えっ?」

 Cさん「ほら阿部さんメモメモ!!

     『ブリジットの憧れのプロポーズランキング第1位』よ!!」

 Bさん「そそそそそう言う意図ではないよ!!!!!////」

 Aさん「お・おぉ・・・////

     で・でもまぁ確かに、良く聞くやつではあるよね・・・。」

 Bさん「とは言えさ、この飽食の時代に毎日お味噌汁って言うのは正直どうかと思うの。」

 Aさん「あー・・・まあ確かに・・・。

     毎日って言うのは・・・」

 Cさん「でもぶっちゃけ阿部さんは毎食カップラでしょ?」

 Aさん「違いますよ!!? どんな偏りですか!!」

 Cさん「でも実際問題毎日お味噌汁って言うのも少し困るわね。

     もう少しレパートリーの幅を拡げて欲しいと思うわ。」

 Bさん「とか言い出すからホント面倒くさいんだよね・・・。」

 Aさん「ちょっ!!

     お宅の娘さん静かな怒りに燃えてますけど大丈夫ですか!!?

     バーキン家の台所を預かる娘さんが多少辟易気味ですけど平気なんですか!?

     今夜のおかずが1品減ったりしませんか!?」

 Bさん「毎日お味噌汁だと別に面倒ないだろとか思うかも知れないけどさ、

     おかずの組合せとかでバリエーション出していかなきゃいけないし

     バランス考えたら野菜も別に1皿必要になるし

     ボリュームを意識するなら焼き物や揚げ物って言う選択肢もあるし

     そもそもお味噌汁だって具の合わせとかいろいろ考えなきゃいけないしで、

     言うほど簡単な話じゃないんだよ。」

 Aさん「いっいや・・・そんなマジ目の愚痴をとうとうと零されても・・・」

 Cさん「今のうちに慣れておいた方がいいわよ。」

 Bさん「だからそう言う話じゃないっ!!////」

 Aさん「(カトリーヌさんハート強い)」

 Bさん「まあそんなわけで、一昔前までは通じたこの

     『毎日お味噌汁を作って欲しい』的なプロポーズの言葉も、

     人々の食の嗜好が変化してきた現代を鑑みれば

     時代にそぐわない感じになって来たんじゃないかとぼくは感じるわけ。」

 Aさん「まあ・・・そう言われれば確かに。」

 Bさん「そこでぼくはもう少しうまいプロポーズの言葉を考えたよ。」

 Aさん「考えたんだ・・・。」

 Cさん「ほらほら阿部さんメモ! ブリジットの憧れの・・・」

 Bさん「(ギロッ)」

 Cさん「いや〜んすごい睨まれたぁ〜!」

 Aさん「(ホント大概だなぁ////)」

 Bさん「と・とにかくぼくが考えた新しいプロポーズの言葉だよ。」

 Aさん「お・おう////」


 Bさん「週に2,3回くらいきみのお味噌汁を食べたい。

     けどたまにはコンソメスープとかトマトスープも食べたいし、

     月に2,3回くらいはカレーも食べたい。

     週1とまでは言わないがパスタとかラーメンも食べたいし、

     お刺身とか煮魚とか焼き魚も食べたい。

     月1くらいでいいからちょっとリッチなお肉も食べたいし

     くどくない程度には油ものも欲しいときもある。

     あとは季節の野菜を上手に採り入れて

     彩りとか盛り付けも華やかだと嬉しい。」

 Aさん「もうファミレスにでも行けよ。」


 ちゃぶ台をひっくり返すレベル。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/11/15.html


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ