【揺花草子。】<その2118:ルーツを追う。>
【揺花草子。】<その2118:ルーツを追う。>
Bさん「すっかり秋じゃないですか。」
Aさん「すっかり秋だねぇ。
なにしろもう11月も半ばだもん。そりゃ秋だよ。」
Cさん「むしろ1日ごとに冬の気配が漂ってきてるって感じよね。」
Aさん「確かに。
街路樹なんかもだいぶ葉が落ちて来てますね。」
Bさん「舞い散る落ち葉と風に揺れる金髪を押さえる美少女って
えらい絵になると思わない?」
Aさん「いや・・・まあ確かにそうだと思うけど・・・。
相変わらず打算的だな・・・。」
Bさん「でもぼくは基本寒がりなので
風のある日はあんまり外には出たくありません。」
Aさん「安定のがっかり美少女感ね。」
Bさん「ハロウィンも過ぎてマーケティング的には
次の一大イベントはクリスマスと言うことになるわけだけれども。」
Aさん「マーケティング的にはとか言うんじゃないよ。世の中の空気でいいだろそこは。」
Cさん「ハロウィンやクリスマスに限らないけれども、このようなイベントごとと言えば
パリピの皆さんの独壇場って感じじゃない。」
Aさん「いや独壇場とまでは行かないですよね。
非パリピの皆さんだって相応に慎ましく楽しんでますよね。」
Bさん「でもパリピの皆さんの勢いはハンパないと言うかさ。
もう1つの街をごみで埋め尽くすぐらいの破壊力があると言うか。」
Aさん「あれ唐突な世情批判かな!!?
確かに浮かれるあまりマナーやルールに対する規範意識が緩みがちだけれども!!」
Bさん「ま、とは言え、こう文句を言っていても、なんだかんだ言って
ぼくらだってパリピには微妙な憧れがある。」
Aさん「えっ・・・そうなの? そうなんだ・・・? 少し意外だなぁ。」
Cさん「私たち田舎の人間が都会に憧れを抱くのは世の常でしょ。」
Aさん「うーん・・・まあそれはそうかも知れないですけど・・・。」
Bさん「でも悲しいかな、ぼくらはどんなに背伸びしてもパリピにはなれないんだよ。」
Aさん「そ・そうなの? いやー・・・それは頑張り次第なんじゃないのかなぁ・・・。」
Cさん「そんな事ないわよ。もう生まれ持った宿命だもの。覆せないわ。」
Aさん「えぇー・・・? そうですかね? なんでそんな風に思うんです?」
Bさん「だってぼくらパリ出身じゃないもん。」
Aさん「パリピって別に
パリのピープルって意味じゃないからね?」
首都パリからだいぶ離れた田舎の方の出身です。
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