【揺花草子。】<その2084:ノーイベント・グッドライフ。>
【揺花草子。】<その2084:ノーイベント・グッドライフ。>
Bさん「この前ある交差点で信号待ちをしていた時の話です。」
Aさん「はぁ。」
Bさん「不意に、同じく信号待ちをしている車が目に入った。」
Aさん「はあ、そうなんだ。
きみあんまりそのへん興味なさそうだよね。」
Bさん「あー・・・言われるとそうかも。
あんまり車とか興味ないね。
車種とか全然知らないし、モータースポーツに参戦してるぐらいの意味でなら
メーカーにはそれなりに興味はあるけれども、
それでも乗用車は特に興味を惹かれない。」
Cさん「10代半ばの女子なんてだいたいそんなものだとは思うけどね。
この年頃で DOHC がどうだとかインタークーラーがなんだとか言い出したら
それはそれでどうなのって感じだし。」
Aさん「まあ・・・確かに。」
Bさん「ともかく、でもそん時はなぜか不意に車に目が行ったわけです。」
Aさん「うん。」
Bさん「厳密に言うと、その車のナンバープレートに目が行った。」
Aさん「ナンバープレートね。珍しいナンバーだったの?」
Cさん「『4449』って言うナンバーだった。」
Aさん「『4449』・・・。
4並びって言うわけでもないけど・・・。
あ、もしかして数字が不吉だとかそう言うやつ?」
Bさん「ううん、そう言うわけじゃないの。
言われてみれば確かにちょっと不吉かも知れないね。
でもそん時はそうは思わなくて。」
Aさん「はあ・・・じゃあなんて思ったわけ?」
Bさん「きっとこの車のオーナーは
『ゆゆ式』が好きなんだろうなって思った。」
Aさん「『4449』で『ゆゆ式』は
かなり無理がないですかね。」
なんつってっつっちゃった。
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