【揺花草子。】<その1827:色眼鏡。>
【揺花草子。】<その1827:色眼鏡。>
Bさん「今年の恵方がどっち向きかとか、
心底どうでもいい。」
Aさん「おっ・・・おぉ・・・いやぁ・・・
そう言う方面で商売している人もいるわけだから、その、ね・・・。」
Bさん「それは分かるよ。
世の中のニーズがそう言う方面に傾きつつあると言うなら
そこに乗っかっていくのは商売人の性でしょうさ。」
Cさん「まぁそのニーズ自体を商売人が煽動して先導してるんじゃないかと言う
考え方もあるけれども。」
Aさん「いや・・・まあそれも世の常と言うことで・・・。」
Bさん「前にもこの辺の話したと思うけど、
ぼくは地域地域の文化って残しておくに越したことはないと思っている派で、
逆にわざわざ特定地域の文化を全国に平準化することは無用だと思っています。」
Aさん「あぁ・・・うん、そんな話してたね。」
Bさん「そうやって地域がそれぞれに独自の魅力ある文化を保ち続けることで
その地域のアイデンティティは育まれるわけだし、
郷土に誇りも持てるだろうってもんだよ。」
Aさん「それは、そうかも知れない。」
Bさん「そんな中でも、お正月とか、あと冠婚葬祭の類なんかは
まだだいぶ地域ごとの特性を残してる感じはあるよね。
おせち料理とかお雑煮なんかは地域ごとにずいぶん違うみたいだし。」
Aさん「うん、そう言うのあるねぇ。」
Cさん「阿部さんなにその『あぁそれ知ってる知ってる』みたいなリアクション。
知ったかぶりはいつか身を滅ぼすわよ。」
Aさん「なんなんですか実際知ってるんだからそう言ったって良いじゃないですか!!」
Bさん「まあともかく、そんなわけで、ぼくら界隈では文化としては新参者であるところの
恵方巻きに対してはぼく個人としては正直どうでも良い。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「東北人って本質的に
他所者を嫌うって言うしね。」
Aさん「きみはフランス人だけどな。」
フランス人はフランス人で頑固者が多いと言いますよ。
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