【揺花草子。】<その2049:ダーウィンが来ないかも知れない。>
【揺花草子。】<その2049:ダーウィンが来ないかも知れない。>
Bさん「生物の進化と言うものは実にダイナミックだね。」
Aさん「えっ・・・なに?」
Cさん「阿部さんは可愛い女の子は魔法みたいな何かキラキラした光から
生まれて来るみたいに思ってるかも知れないけど、
脈々と受け継がれた命のリレーの結果なのよ。」
Aさん「いや分かってますよ!!? なんでそんなドリーミングなんですか!?」
Bさん「原始生命体とか共通祖先とか、生物学的な話はとりあえず置いておいて、
我々あらゆる生命はこの長い地球の歴史のこちら側でその生命力を遺憾なく発揮し、
ちっちゃな単細胞生物みたいな生き物からこんなにも複雑な造形をした生物まで
多種多様な進化を遂げて来たわけだよね。」
Aさん「うん、そうだねぇ。」
Cさん「一説には地球には100万種程の動物と50万種ほどの植物が存在すると言われているわ。」
Aさん「ふわぁ・・・それはすごいですね・・・。」
Cさん「阿部さんも嫁探しを人間だけに絞っているようじゃダメよ。
ちゃんとケモ耳娘とかドラゴン娘とかにも目を向けないと。」
Aさん「なんで想像上の生き物が出て来るんですかね。」
Bさん「さて、そんな中で我々人間ですよ。」
Aさん「人間。」
Bさん「人間の起源は、まあ諸説あるけれども、アフリカに端を発すると言われているね。
そこから10数万年の長い時間をかけて地球上の色んなところに広がって来た。」
Aさん「うん。」
Cさん「それぞれの土地の気候風土に適した文化を育み、文明を興し、
生まれては滅び、滅んでは蘇る。
人類の歴史はその多くの時代が──もしかしたら今もそうかも知れないけれども、
激しい生存競争の時代でもあったわけね。」
Aさん「まぁ・・・。」
Bさん「そんなわけで、人類は長い年月を生きて来た。
そんな中でその外見的多様性はなかなかのもので、
肌の色、髪の色、瞳の色、身長などの体型と言ったすぐ分かる特徴だけを見ても
かなりのバリエーションがあります。」
Aさん「それは、そうだねぇ。」
Bさん「こと女性を採り上げてみれば、同年代の成人女性でも
乳房のサイズがだいぶ異なると言うことがあります。」
Aさん「いや・・・え・・・なに言い出すのきみ? 乳房とか生々しいな。」
Bさん「じゃあおっぱいのサイズってことにする?」
Aさん「それはそれでハッキリ言い過ぎだ!!」
Cさん「でもしょうがないわよね。
阿部さんに解りやすく説明するにはそう言うしかないもの。」
Aさん「いや・・・そんな事はないかと・・・。」
Bさん「ま、とにかく、人類の進化の歴史ですよ。
一般に生物の進化は自然選択的なアレで、環境に適合したものが生き残るみたいな
感じじゃないですか。」
Aさん「なんかずいぶん甘い説明になったけどまあそう言うのはあるよね。」
Bさん「でも一般論として乳房の豊満な、つまりおっぱいの大きな女性に
惹かれる男性は多いじゃない。
生物学的進化論的に言えば、おっぱいの大きな女性に収斂して行くのが
妥当と言えるだろう。」
Aさん「うーん・・・。」
Bさん「だと言うのに、世の中には、ぼくを代表としておっぱいのサイズが小さな女性が
けっこうな割合で存在していると目されます。」
Aさん「きみそのグループの代表に収まるのでいいの?
きみを代表としちゃって良いの?」
Bさん「でも、さっきも言ったけれども、我々貧乳グループは
進化論的には不利な立場であるはずだ。
収斂の結果絶滅するはずの存在だ。」
Aさん「(リアクションも憚られるなぁ・・・)」
Bさん「と言うことは、人類の外見的多様性もまた、
自然が──地球が選んだと言うことになる。
つまり、身も蓋も無い言い方をすればそう言うニーズがあるから
生命として生き残ることができたと言うわけだ。」
Aさん「うーん・・・。」
Bさん「貧乳は地球に望まれていると言う事だよ。」
Aさん「なんか今論理の飛躍がなかった!!???」
確かにニーズは存在する。
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