【揺花草子。】<その2042:昵懇の間柄。>
【揺花草子。】<その2042:昵懇の間柄。>
Bさん「今日は阿部さんの気持ちを忖度したいと思う。」
Aさん「・・・いや・・・。」
Cさん「その収まりの悪い表情ね。」
Aさん「カトリーヌさんの方がよっぽど忖度してるじゃないですか・・・。」
Bさん「あんまり時事ネタに関して触れることがない本企画だけど、
ちょっと前にこの『忖度』って言葉がドーンと出て来て
ちょっとしたバズワードみたいになったよね。」
Aさん「バズワードとか言うんじゃないよ。
辞書にきっちり載ってるちゃんとした日本語だよ。」
Bさん「じゃあパワーワード?」
Aさん「それ自体がある意味バズワードだけどな。」
Bさん「ともかく、『忖度』と言う言葉。
辞書的な定義で言えば相手の気持ちを推し量ることですね。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「そしてこの言葉は、日常会話ではめったに出ない単語でもある。」
Aさん「それは、確かに。」
Cさん「恐らくこの言葉がこんなにもたくさんの人々の口に上ったのって
史上初だと思うわよ。」
Aさん「あぁー・・・それはそうかもです。
今回の件がなければ下手したら一生口にしなかった単語かも知れないですもんね。」
Bさん「そんぐらい、実際のところ日常的にはなじみのない単語。
そして何より、読みづらいよね。」
Aさん「うん、そうだね。『忖』の字は常用漢字ではないし、
『度』は『支度』とか以外では『たく』って読むことがないもんね。」
Bさん「そうなんだよね。
だから、字面だけ見たときに、ぶっちゃけ読み方判らないって言う人も
一定数いたはずなんだ。」
Aさん「それは、そうだろう。」
Bさん「しかしながら、ぼくはちゃんと読めたわけです。」
Aさん「そうなの? きみすごいね。」
Bさん「でしょでしょ〜♪ 漢字博士でしょ? 漢検1級狙えるレベルでしょ?」
Aさん「いや知らんけど。なんでそんな調子乗ってるんだよ。」
Cさん「(そこは『なにそんなに喜んでるんだよ可愛いな』でしょうが・・・!)」
Bさん「とにかく、おそらく大部分の人が読めなかったであろう『忖度』。
それをぼくが読めた理由は。」
Aさん「理由は・・・?」
Bさん「Eテレ0655 の
『これを知ってるといばれるの唄』で
見覚えがあったからだよ。」
Aさん「ここぞとばかりにいばってる!!!!!」
慙愧に耐えません。
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