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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年1月
24/365

【揺花草子。】<その1824:オールナイト。>

 【揺花草子。】<その1824:オールナイト。>


 Bさん「今日は1月24日なので、それにちなんだお話をしますよ。」

 Aさん「勿体つけた言い方をしてるけど、要するに日付ネタってことだよね?」

 Cさん「手を変え品を変えて行こうと言う演出上の意図よ。」

 Aさん「意図が浅すぎですよ。」

 Bさん「あのね、『1, 2, 4』と言う数字が並んでいたとする。」

 Aさん「あぁ、うん。」

 Bさん「その次に『□』があったとしたら、阿部さんはそこに何の数字を入れるかな?」

 Aさん「えっと・・・『1, 2, 4, □』で□に入る数字は何かってこと?

     ちょっとした知能テストみたいだな・・・。」

 Cさん「阿部さんの知能を測っておきたいからね。」

 Aさん「それこそどう言う意図ですか。

     でも・・・うーん、まあ、妥当な線で言えば『8』じゃない?」

 Bさん「ほうほう、その心は。」

 Aさん「つまり、1つ進むたびに2倍になるってこと。

     1 * 2 = 2 だし、 2 * 2 = 4 だし、そうなると次は 4 * 2 で 8 かなと。」

 Cさん「なるほどなるほど。

     つまり阿部さんは配列 a の n 番地の値は n - 1 番地の値の

     2倍だと言う式を立てるわけね。

     プログラム的に書けば a[n] = a[n -1] * 2 と言うことね。」

 Aさん「ええ、まさにそうです。

     1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, ・・・と言う感じになりますね。」

 Bさん「a[0] = 1 とすれば、a[n] = 2 ^ (n + 1) と等価になるね。」

 Aさん「うん、そうとも言える。」

 Bさん「他に□に入る数字のアイデアはあるかな?」

 Aさん「えー・・・うーん・・・。

     あ、『7』はどう?」

 Cさん「それはどう言う理屈?」

 Aさん「つまり、前の数字と前の番地の数字を足すと言うことです。

     2 は、前の番地の数字が 1 で 1 番地だから、1 + 1 で 2。

     次は前の番地の数字が 2 で 2 番地だから 2 + 2 で 4。

     そして 4 の次は 4 + 3 番地で『7』。

     もっと簡単に言えば1つ進むごとに足し込む数が1ずつ増えていくと言う感じ。

     だから 7 のあとは 11, 16, 22, 29, 37, 46, ・・・と続いていく感じですね。」

 Bさん「なるほど。

     a[n] = a[n - 1] + n - 1 と言う式になるってことだね。」

 Aさん「そう言う表現をするとすごく複雑な式に見えるけど、

     まあそう言うことだね。」

 Bさん「それじゃあさ。

     『1, 2, 4, □, 7, 2』と並んでいたら、

     □にはなにを入れるかな?」

 Aさん「えっ? ・・・えっ? なんだその数列・・・?

     7 から 2 に戻ってる・・・

     いや戻ること自体はそう言うアルゴリズムだってだけでおかしくはないけど・・・

     そのアルゴリズムが見出せないな・・・。」

 Bさん「ブッブー! 時間切れです。」

 Aさん「っっっ。」

 Bさん「答えは『4』です。」

 Aさん「4・・・? 『1 , 2, 4, 4, 7, 2』・・・?

     どう言うこと・・・?」

 Cさん「分からないかしら?」

 Aさん「分からないですね・・・。」


 Bさん「『ひとつよしなに』ってことだよ。」

 Aさん「語呂合わせ!!?」


 カスミン。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/01/24.html


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