【揺花草子。】<その2038:論破する。>
【揺花草子。】<その2038:論破する。>
Bさん「今日は都市伝説の話をします。」
Aさん「都市伝説ですか。」
Bさん「ホラぼく本質的には都市伝説ハンターだしね。」
Aさん「どこの佐天さんだよ。
7年目にして初めて聞いたよそんな設定。」
Cさん「そりゃもちろんそうよ。
何年連れ添っても男にとって女は常に彼岸の存在よ。
ブリジットにだってたくさんの秘密があるわよ。」
Aさん「えぇー・・・。」
Cさん「例えばブリジットの初めての恋のお相手の話とかね。」
Bさん「ちょっ!!!!!////」
Aさん「(・・・!!!////)」
Cさん「うふふ。
そのなんとも言えない微妙な表情の阿部さんが見たかった。」
Aさん「(ほんとタチ悪いこの人!!////)」
Bさん「と・とにかく、都市伝説ですよ。////」
Aさん「お・おう。」
Bさん「あのね、妙齢の女性でピアスをつけている人っていっぱいいるでしょ。」
Aさん「まあ、いますね。」
Bさん「当然耳に何らかの器具で穴を開けるわけだけれども。」
Cさん「友達同士でやったりとかもあるみたいだけれども、
基本的にはお医者さんにやってもらった方が安全と言うわね。」
Aさん「まあ、そうでしょうねぇ。」
Bさん「でさ、このピアスの穴開けにまつわる都市伝説でさ、
なんか開けた穴から白い糸みたいなのが出て来て、
なんだこれって思いながら引っ張ったら実はそれは視神経で、
それが切れて失明しちゃった・・・なんて話。」
Aさん「あぁー。それ聞いたことある。」
Cさん「よくよく考えれば、って言うかそんな深く考えるまでもなくおかしな話よね。
穴からぷらーんて糸が出てる時点でもう反対側が切れてるわけだから
ホントに失明するならその時点で失明してなきゃおかしいわ。」
Aさん「それは、確かにそうですね。」
Bさん「第一視神経が耳たぶを経由するってこと自体不整合だし、ありえないよ。
目から脳に直接至る経路の方が遥かに短いわけで、
耳を経由する合理的な理由なんて何一つないよ。
そんなの全然システマチックじゃないもん。」
Aさん「いやそれはそうだけどさ。
そう言うのが実は思い込みで・・・みたいなのが
都市伝説のキモなわけでさ・・・」
Bさん「だって耳に視神経が通ってたら
平家の怨霊に耳を持ってかれた芳一さんは
目が見えなくなるはずじゃん。」
Aさん「芳一さんは最初から盲目だったよ。」
天才琵琶リスト。
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