【揺花草子。】<その2021:織姫の知らない物語。>
【揺花草子。】<その2021:織姫の知らない物語。>
Bさん「今日も七夕の話題ね。」
Aさん「はぁ・・・そうなんだ?」
Bさん「『笹の葉〜サラーフ・アッディーン・ユースフ・アル・アイユーブ〜♪』
とかあるじゃん。」
Aさん「昨日に引き続いてありませんよ!?
なんで最盛期の十字軍を向こうに回して王朝を守った誉れ高いクルド人王!!?」
Cさん「意外と阿部さん世界史も行けるのね。」
Aさん「まあ多少は・・・。」
Bさん「ともかく七夕です。
昨日は彦星ことアルタイルさんが
実はニチアサアニメ『星くず乙女 プリティ☆デネブ』の大ファンで
フィギュアを買い漁ってると言う驚きの趣味を明らかにしたわけだけど。」
Aさん「いやそれはきみが勝手に言ってるだけだからね。」
Bさん「ところで、今も話に出たはくちょう座のデネブ。」
Aさん「ああ、うん。」
Cさん「こと座のベガ、わし座のアルタイル、そしてはくちょう座のデネブの3つで
一般に『夏の大三角』と呼ばれるわよね。」
Aさん「そうですね。小学校の時習いました。」
Bさん「覚えて空を見るわけだよね。」
Aさん「そう言うのさっと出して来るなぁ。」
Bさん「ベガとアルタイルは天の川を挟んで向かい合ってる。
つまり2人の間には天の川が横たわっているわけだ。」
Aさん「そりゃ、そうだろう。だからこその七夕伝説なわけだし。」
Cさん「一方デネブは、天の川の中にいるわ。」
Aさん「あぁ・・・そうでしたっけ?」
Bさん「アルタイルさんにとってみると、川を渡って行かなきゃいけないベガちゃんよりも、
川のほとりから声を掛ければ良い感じに飛んで来てくれるデネブたんの方が
近い存在と言えなくもないわけ。」
Aさん「うーん・・・そう?」
Bさん「これはね、ぼくさ、ある意味火種だと思ってて。」
Aさん「火種。」
Cさん「ベガちゃんにとっては、余所の女が恋人の近くにいつでもいるって
言う事になるわけじゃない。」
Aさん「言う事になりますか!!?」
Bさん「逆にアルタイルさんにとってみれば、
1年に1回しか会えない遠距離恋愛の恋人よりも、
電話1本でいつでも会いに来てくれるイージーな相手と見ているかも知れない。」
Aさん「見ているかなぁ!!?」
Bさん「デネブたんNTRルート不可避だよね。」
Aさん「ろくでもなさすぎる妄想!!!!!」
純愛を信じたい。
----------
「Meister's Brief」から自動転送
http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/08/09.html




