表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年8月
221/365

【揺花草子。】<その2021:織姫の知らない物語。>

 【揺花草子。】<その2021:織姫の知らない物語。>


 Bさん「今日も七夕の話題ね。」

 Aさん「はぁ・・・そうなんだ?」

 Bさん「『笹の葉〜サラーフ・アッディーン・ユースフ・アル・アイユーブ〜♪』

     とかあるじゃん。」

 Aさん「昨日に引き続いてありませんよ!?

     なんで最盛期の十字軍を向こうに回して王朝を守った誉れ高いクルド人王!!?」

 Cさん「意外と阿部さん世界史も行けるのね。」

 Aさん「まあ多少は・・・。」

 Bさん「ともかく七夕です。

     昨日は彦星ことアルタイルさんが

     実はニチアサアニメ『星くず乙女 プリティ☆デネブ』の大ファンで

     フィギュアを買い漁ってると言う驚きの趣味を明らかにしたわけだけど。」

 Aさん「いやそれはきみが勝手に言ってるだけだからね。」

 Bさん「ところで、今も話に出たはくちょう座のデネブ。」

 Aさん「ああ、うん。」

 Cさん「こと座のベガ、わし座のアルタイル、そしてはくちょう座のデネブの3つで

     一般に『夏の大三角』と呼ばれるわよね。」

 Aさん「そうですね。小学校の時習いました。」

 Bさん「覚えて空を見るわけだよね。」

 Aさん「そう言うのさっと出して来るなぁ。」

 Bさん「ベガとアルタイルは天の川を挟んで向かい合ってる。

     つまり2人の間には天の川が横たわっているわけだ。」

 Aさん「そりゃ、そうだろう。だからこその七夕伝説なわけだし。」

 Cさん「一方デネブは、天の川の中にいるわ。」

 Aさん「あぁ・・・そうでしたっけ?」

 Bさん「アルタイルさんにとってみると、川を渡って行かなきゃいけないベガちゃんよりも、

     川のほとりから声を掛ければ良い感じに飛んで来てくれるデネブたんの方が

     近い存在と言えなくもないわけ。」

 Aさん「うーん・・・そう?」

 Bさん「これはね、ぼくさ、ある意味火種だと思ってて。」

 Aさん「火種。」

 Cさん「ベガちゃんにとっては、余所の女が恋人の近くにいつでもいるって

     言う事になるわけじゃない。」

 Aさん「言う事になりますか!!?」

 Bさん「逆にアルタイルさんにとってみれば、

     1年に1回しか会えない遠距離恋愛の恋人よりも、

     電話1本でいつでも会いに来てくれるイージーな相手と見ているかも知れない。」

 Aさん「見ているかなぁ!!?」


 Bさん「デネブたんNTRルート不可避だよね。」

 Aさん「ろくでもなさすぎる妄想!!!!!」


 純愛を信じたい。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/08/09.html


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ