【揺花草子。】<その2011:ピンポイント。>
【揺花草子。】<その2011:ピンポイント。>
Bさん「雨すごいですねぇ。」
Aさん「雨すごいですねぇ・・・。」
Cさん「私たちが住む街はそうでもないけれども、隣県各地では
大変な被害を被ってるところもたくさんあるみたいよね。」
Aさん「そうですね・・・。
もうニュースとか見てるといたたまれなくなってしまいますね。」
Bさん「一日も早い復旧を心から願うばかりだよ。」
Aさん「ホントそうだね。」
Bさん「でも、言ってもやっぱり毎年毎年どっかでこのぐらいの規模の
水害が発生してる気がするよ。
今月のアタマの方にも九州で大変な被害が発生しているし、
2年前には茨城とか栃木でもすごい水害があったよね。」
Aさん「あぁ・・・鬼怒川のやつだったね。」
Cさん「おにおこね。」
Aさん「おにおこではないです。」
Bさん「我々の社会システムやインフラはかつてないほどに向上して来ているのに、
自然の猛威はそんなの歯牙にもかけない感すごいと言うかさ。
人類は全然自然の脅威を克服できてない感満点と言うかさ。」
Aさん「うーん・・・まぁ・・・。」
Cさん「実際のところ、こう言う集中豪雨の類は
20世紀中盤から後半と、20世紀終盤から21世紀にかけてぐらいの
スパンで比較すると、急激な増加傾向を見せているそうよ。
もちろんこれが短絡的に地球温暖化の影響だと断じるのは早計らしいけれども。」
Aさん「うーん・・・。」
Bさん「ま、どっちにしても、激しい雨と言うのは大変なわけです。
もちろん農業などの観点で言えば雨が降ること自体はとても重要だけれども、
かと言って降りすぎも困るわけでね。
もう少しいい感じのラインをわきまえて欲しいと思うよ。
前線だけに。」
Aさん「いや『だけに』言われても。」
Bさん「降るなら阿部さんの頭上だけにして欲しいと願うよ。」
Aさん「なんだぼくは人身御供かなんかなのか?」
歴史を通じて人々は治水に心を砕いて来たのです。
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