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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年7月
204/365

【揺花草子。】<その2004:ずっと住んでいますし。>

 【揺花草子。】<その2004:ずっと住んでいますし。>


 Bさん「最近暑すぎじゃないですか?」

 Aさん「いや・・・言っても夏だしね・・・。」

 Bさん「人類はその黎明期から様々な課題を知恵と創意工夫で解決して来たけれども、

     夏が暑すぎて辛いと言う問題は未だに解決するに至っていないよね。

     これは人類の革新が未だ道半ばだと言う事実を明瞭に表していると思う。」

 Aさん「いや・・・そうなの? そう言うことなのかな・・・。

     つまりなに、人類はその叡智をもってすれば夏が暑すぎて辛いと言う問題を

     解決することができるはずだと言うことかな?」

 Bさん「もちろんだよ。

     正直火星のテラフォーミングなんかよりもよっぽど現実的だと思うよ。

     人類はその大いなる科学の力で以て地球上あらゆる土地の気候を

     平準化させるだけの力を持っているとぼくは考えるよ。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Cさん「阿部さんは既に年がら年中同じ気候と言う環境を

     自宅と言う狭い空間の中でとは言え体現してるじゃない。」

 Aさん「してませんけど!? ちゃんと四季がありますけど!?

     いや、でも、確かに我々人類の科学の粋を集めれば

     季節感を退けることが可能かも知れないけれども、

     それによって失われるものだってものすごいたくさんあるはずだよね。

     そう言う両天秤で言ったら辛さに耐えつつも季節はあった方が良いと言う

     帰結なんじゃないだろうか?

     技術的に可能だとしてもコスト的には難しいだろうし、

     季節感が失われることによって文化的側面でも甚大な影響を受けるだろうし・・・。」

 Bさん「うーん・・・阿部さんの言うことももっともだ。

     ぼくみたいな花鳥風月に敏感系美少女の優位性がひとつ失われる事にもなるしね。」

 Aさん「花鳥風月に敏感系美少女。」

 Cさん「どちらにせよそのへんはアースノイドには少し早すぎるわね。」

 Aさん「なんですかあなたサイド7とかの生まれなんですか。」

 Bさん「でもまあ、暑すぎて辛いと言うのは喫緊の課題ですよ。」

 Aさん「まあ、それは・・・。」


 Bさん「ぼくらみたいな

     色素薄い北欧系美少女には

     この日差しはちょっと辛い。」

 Aさん「きみは日本の気候風土に高度に最適化された

     フランス系美少女だろ。」


 単なるインドア派。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/07/23.html


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