【揺花草子。】<その1998:余所者に厳しい。>
【揺花草子。】<その1998:余所者に厳しい。>
Bさん「『あした浜辺をさまよえば♪』ってあるじゃん。」
Aさん「ああ、うん、ありますね。」
Cさん「引・・・」
Aさん「引用ですね。」
Cさん「阿部さんそう言うのモテないわよ・・・。」
Aさん「よよよよ余計なお世話です!!!」
Bさん「このさ、『あした浜辺をさまよえば』って、
『If I wander around the beach tomorrow』って意味ではないじゃない。」
Aさん「いや・・・まあ、確かに、違うねぇ。」
Cさん「『You 明日ビーチをさまよっちゃいなYo』って意味でもないわよね。」
Aさん「それはもう全然違いますね。
この『あした』は『明日』ではなくって、『朝』って意味ですもんね。」
Bさん「ほほう。阿部さんその程度の学識はあるんだね。」
Aさん「その程度の学識とか腹立つ言い方だな。
一般常識だろうがよ。」
Bさん「ぼくらの住む街は海まで出るのは少し移動しなきゃいけないけど、
海辺の街と言うのはたくさんありますよね。」
Aさん「そりゃもう。」
Bさん「そしてここで仮に、この歌の語り手が阿部さんだとする。
海辺の街に住まう阿部さんが、朝方、ひと気のない閑散とした海岸を
朝日を浴びながら散策するわけだ。」
Aさん「ふむふむ。」
Cさん「そして中学時代の黒歴史を懐古するのね。」
Aさん「そんな昔のことは偲ばないでおきたい!!」
Bさん「ともかく、浜辺をさまよう阿部さんの姿。」
Aさん「うん。」
Bさん「『浜辺を不審者が徘徊しているのでお気をつけ下さい』
って回覧板が回ること待ったなしだよね。」
Aさん「世知辛い!!!!!」
おちおち浜辺も歩けない。
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