表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年7月
192/365

【揺花草子。】<その1992:揺れてどこまで続くやら。>

 【揺花草子。】<その1992:揺れてどこまで続くやら。>


 Bさん「『海は広いな大きいな♪』ってあるじゃないですか。」

 Aさん「あぁ、うん。ありますね。」

 Cさん「引用よ。」

 Aさん「だからそうツッコまれる前にビシッと線を引いてくる姿勢!!」

 Bさん「この後はどう続く?」

 Aさん「え? そりゃもちろん、『月は昇るし日が沈む』だろ?」

 Bさん「おかしくない?」

 Aさん「え、なに? 違ったっけ?」

 Cさん「イヤそうじゃなくて。歌詞はそれで合ってるわよ。」

 Aさん「じゃあ何がおかしいって言うんです・・・?」

 Bさん「月が昇るのはどっちの方角ですか?」

 Aさん「そりゃ当然東でしょう。」

 Bさん「日が沈むのは?」

 Aさん「もちろん西さ。」

 Bさん「ほらおかしい。」

 Aさん「えっ・・・なにが?」

 Bさん「だから、この歌の語り手は、目の前に茫洋と広がる海を見て

     そんな風に歌っていると言えるわけじゃない?」

 Aさん「うーん・・・まぁ、そうだろうねぇ。」

 Bさん「そして我が国において多くの場合、

     太平洋側など東が海なら西は山だし、

     日本海側など東が山なら西は海だ。」

 Aさん「まぁ・・・。」

 Bさん「となると、水平線の向こうから月が昇って、水平線の向こうに日が沈むと言う

     シチュエーションが成り立つ土地と言うのは国内では

     島嶼部を置いて他にないと言えるわけ。」

 Aさん「いや、まぁ・・・確かにそれはそうかも知れないけれども・・・。」

 Bさん「となると、この歌の語り手は、

     日本国民の大部分が居住する本州北海道四国九州からなる4島とは

     違うところに立って歌っていると言うことになるじゃないですか。」

 Aさん「うーん・・・。」


 Bさん「そう言う、層を選ぶ感じが

     あまり共感を得られなくない?」

 Aさん「きみのそう言う意見こそ

     共感を得られそうにないけどな。」


 難癖つけたがり。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/07/11.html


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ