【揺花草子。】<その1992:揺れてどこまで続くやら。>
【揺花草子。】<その1992:揺れてどこまで続くやら。>
Bさん「『海は広いな大きいな♪』ってあるじゃないですか。」
Aさん「あぁ、うん。ありますね。」
Cさん「引用よ。」
Aさん「だからそうツッコまれる前にビシッと線を引いてくる姿勢!!」
Bさん「この後はどう続く?」
Aさん「え? そりゃもちろん、『月は昇るし日が沈む』だろ?」
Bさん「おかしくない?」
Aさん「え、なに? 違ったっけ?」
Cさん「イヤそうじゃなくて。歌詞はそれで合ってるわよ。」
Aさん「じゃあ何がおかしいって言うんです・・・?」
Bさん「月が昇るのはどっちの方角ですか?」
Aさん「そりゃ当然東でしょう。」
Bさん「日が沈むのは?」
Aさん「もちろん西さ。」
Bさん「ほらおかしい。」
Aさん「えっ・・・なにが?」
Bさん「だから、この歌の語り手は、目の前に茫洋と広がる海を見て
そんな風に歌っていると言えるわけじゃない?」
Aさん「うーん・・・まぁ、そうだろうねぇ。」
Bさん「そして我が国において多くの場合、
太平洋側など東が海なら西は山だし、
日本海側など東が山なら西は海だ。」
Aさん「まぁ・・・。」
Bさん「となると、水平線の向こうから月が昇って、水平線の向こうに日が沈むと言う
シチュエーションが成り立つ土地と言うのは国内では
島嶼部を置いて他にないと言えるわけ。」
Aさん「いや、まぁ・・・確かにそれはそうかも知れないけれども・・・。」
Bさん「となると、この歌の語り手は、
日本国民の大部分が居住する本州北海道四国九州からなる4島とは
違うところに立って歌っていると言うことになるじゃないですか。」
Aさん「うーん・・・。」
Bさん「そう言う、層を選ぶ感じが
あまり共感を得られなくない?」
Aさん「きみのそう言う意見こそ
共感を得られそうにないけどな。」
難癖つけたがり。
----------
「Meister's Brief」から自動転送
http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/07/11.html