【揺花草子。】<その1988:時間がない。>
【揺花草子。】<その1988:時間がない。>
Bさん「今日は七夕ではありません。」
Aさん「いや・・・うん・・・。それきみ毎年のように言ってるけど・・・。
でも世間一般的には七夕は今日ですよ?」
Bさん「そうなんだよね。どちらかと言うとぼくらの方が少数派だよね。」
Aさん「まぁ・・・そうなのかな?」
Cさん「特に学齢期のお子さんを持つところなんかは
普通に旧暦合わせで七夕だとバリッと夏休み中になっちゃうからね。
学校行事的には7月7日の方が良いと言う事情もあるに違いないわ。」
Aさん「いやーどうなんですかね。
学齢期のお子さんの知り合いがいないからなんとも言えないですね。」
Bさん「脳内とか画面内にはいるけれども?」
Aさん「いませんけど!!???
ほんとやめてくれよそう言うこと言うの!!!!!」
Bさん「ま、とにかく、ぼくらの街では七夕と言えば8月であって、
7月7日はなんでもないただの日じゃないですか。
春の始まりでもなければ唄を歌う気持ちになるわけでもない
ありふれた1日じゃないですか。
ただ愛してるって伝えたくって電話をするだけじゃないですか。」
Aさん「何ィービー・ワンダーだよ。」
Bさん「けれど、今年に限っては、それが致命的な問題になってしまっている。」
Aさん「え、なに致命的?
七夕が8月にずれ込むのが問題だと言うこと?」
Cさん「そう言うことね。」
Aさん「うーん・・・どう言うこと?」
Bさん「簡単な話。
来月では遅すぎるんだよ。
ぼくの願いは、今月に叶わなくてはいけないんだ。」
Aさん「えー・・・そうなの?
そんな即効性が必要な願いがあるんだ?」
Bさん「あるの。
もうなんなら今年は7月に七夕をする地域に引っ越そうかと思うぐらいに。」
Aさん「そこまで重大な願いかよ!!!
いや・・・一体どんな願いなの?
来月では遅すぎる、きみのその深くて強い願いとは一体なに?」
Bさん「『阿部さんが発売日にドラクエXIを
PS4 Pro とセットでプレゼントしてくれますように』」
Aさん「そんな即物的な願い!!???」
でも発売日ずれるかも知れませんし。
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