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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年6月
170/365

【揺花草子。】<その1970:未来を見据える。>

 【揺花草子。】<その1970:未来を見据える。>


 Bさん「昨日は日本人の共通認識としての

     大正ロマンとか昭和ノスタルジーとかの話をしましたが。」

 Aさん「あぁ、うん。

     自分が生まれるずっと以前の時代なのに郷愁の念を感じるのは

     そう言う共通認識があるからだって言う意見だったよね。」

 Cさん「阿部さんのような感情のない人間には理解し難いかも知れないけどね。」

 Aさん「随分と乱暴なディスり方ですね。」

 Bさん「まあそれはそれとして、歴史もの・時代ものって言うのは

     コンテンツとして安定感があるよね。

     この激動の時代にあって、もちろん好不調の波はあるにせよ

     大河ドラマが半世紀に渡り続いているのもそれを裏付けていると言えるでしょう。」

 Aさん「まあ、うん。

     なんだかんだでやっぱり気になっちゃうもんね。」

 Cさん「今年の大河も娯楽作品としてはなかなかって感じよね。

     直虎様のチョロインっぷりが半端ないわ。」

 Aさん「確かにここ数話で言えばすごいチョロインですけれども!!!」

 Bさん「来年の大河は『西郷どん』で、幕末から明治が舞台になるのだろうけれども、

     再来年、2020年はなんと第二次大戦後の時代が描かれるそうだね。」

 Aさん「あぁー、うん、そうみたいだね。

     1964年の東京オリンピックまでの話なんだよね。」

 Cさん「戦後の話は史上初かと思いきや、実は30年以上前にも1つだけあったそうだわ。」

 Aさん「そうなんですね。それは知りませんでした。」

 Bさん「まあでも、これまでほとんど全てと言っていいぐらいの大河ドラマが

     主に平安時代から幕末、明治大正ぐらいまでの、

     文字通りの歴史ものだったわけでね。」

 Aさん「そうだねぇ。」

 Bさん「でも、例えば今から100年後とかの未来、22世紀に突入したとしたら、

     我々が今生きる時代でさえもはや歴史の1ページになる可能性は充分にある。」

 Aさん「それは・・・まぁ。」

 Cさん「今の時代は第二次大戦と言う大きなターニングポイントを経ているけれども、

     この先の100年の間に形は違えど何らかのターニングポイントが

     訪れないとは限らないわけよね。

     そして100年後の未来の人々は、そのターニングポイント以前の

     我々の時代を『歴史』と呼ぶに違いないはずだわ。」

 Aさん「まあ・・・そうですね。」

 Bさん「そうなると、今はとても珍しい昭和の時代を取り上げる大河ドラマも

     100年後には決して珍しくなくなっているかも知れない。」

 Aさん「まぁ。」

 Bさん「いわんや、我々が今リアルタイムで生きる平成の時代をや。」

 Aさん「それは・・・確かに。可能性と言う意味では。」


 Bさん「と言うことで【揺花草子。】は

     100年後に大河ドラマ化されるのを

     目指せばいいんじゃないかな。」

 Aさん「ぼくら界隈のどこに

     大河が流れていると言うの!!?」


 せいぜい水漏れが関の山。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/06/19.html


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