【揺花草子。】＜その1968：有限確定。＞
【揺花草子。】＜その1968：有限確定。＞
Ｂさん「昨日『東海道五十三次』の話題を出したから、
せっかくだから今日は懐ゲーの話でもしようか。」
Ａさん「懐ゲー。
うん、いいねぇ。」
Ｃさん「阿部さんはどの辺の話をしたいかしら？」
Ａさん「そうですねぇ、プレステ初期のあたりとかどうですかね。
『バイオハザード』第1作とか。」
Ｂさん「阿部さんは恐がりなくせにそこらへんは踏み込んでいくんだね。」
Ａさん「ここここ恐がりってことはないけど！！？」
Ｃさん「でも序盤の洋館の廊下で
外から窓をブチ破っていきなりゾンビ犬が飛び込んでくる場面で
ビビりすぎてコントローラーを画面に投げつけてテレビを壊したことがあるのよね？」
Ａさん「そんなエピソード話したことないですけど！！？
確かにあのシーンもう半端なく恐かったですけど！！！」
Ｂさん「でも今日話したいゲームはそれよりもちょっと古いゲームなんだ。」
Ａさん「あぁ、そうなの？ スーファミとか？」
Ｃさん「もう少し古いかしらね。」
Ａさん「えー・・・じゃあ初期ファミコン？
さすがにそこまで行くとかなり話題が限定されますけど。」
Ｂさん「うーん、もう一声。」
Ａさん「えっそれより前？
なんだろう・・・ゲームウォッチ的なアレとか、
もしかしてカセットビジョン的な？」
Ｂさん「（・・・）」
Ａさん「その無言で『やれやれ』みたいな顔するのやめて！
もっと古いってこと・・・？
もうなに、アタリとかスペースインベーダーとかそう言うレベル？」
Ｂさん「あのね、『チャトランガ』。」
Ａさん「チャトランガ？ 聞いたことないなぁ・・・。
どのハードで出てたゲーム？」
Ｃさん「どのハードって言うか、ビデオゲームじゃないから。」
Ａさん「そうなんです？ カードゲームみたいな？」
Ｂさん「インド生まれのボードゲームです。」
Ａさん「ボードゲーム・・・。すごろくとかみたいな？」
Ｃさん「チェスや将棋の起源と言われているわ。」
Ａさん「それムチャクチャ古くないですか！！？
懐ゲーって範疇じゃなくないですか！！？」
Ｂさん「ルール的には将棋とかチェスと同じで、
動き方の決まってる複数種類のコマを駆使して
相手の王様を討ち取るってやつなんだけど。」
Ａさん「そこらへんは昔から変わらないんだね。」
Ｂさん「このチャトランガがすごいなって思うのはさ。」
Ａさん「は・はぁ。」
Ｂさん「手駒に『象』があることなんだよ。」
Ａさん「すごいインドっぽい！！！！！」
まあ将棋にもドラゴンとかいますしね。
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