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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年1月
15/365

【揺花草子。】<その1815:Dance Tonight。>

 【揺花草子。】<その1815:Dance Tonight。>


 Bさん「今日の話数はトータル1,815回目です。」

 Aさん「うん、そうだね。」

 Cさん「どうでも良い内部的な話だけど、今月は日付と話数番号下2桁が一致するから

     いろいろ管理が楽だって中の人が言ってたわよ。」

 Aさん「ホントどうでも良い話ですね。」

 Bさん「ともあれ1,815回。

     ところで西暦1815年と言えば何があったか分かるかな?」

 Aさん「1815年? 200年ちょい前だね・・・。

     うーんと、日本では江戸時代終盤だね。」

 Cさん「文化文政時代とも言われる11代徳川家斉の治世に当たるわね。」

 Aさん「はぁ。」

 Bさん「その頃ヨーロッパでは?」

 Aさん「えーと・・・市民革命の時代を過ぎて本格的に近代に移行してきた時期かな?

     イギリスを中心にした産業革命はその頃から始まったんじゃない?」

 Bさん「おっなかなか鋭い。確かにイギリス産業革命の真っ只中の時期ではある。

     しかしぼくらはフランス人なのでイギリスのことを話すのは癪に障るのです。」

 Aさん「なにそのとってつけたような歪んだナショナリズム!?

     今までそんなイギリス嫌い感出したことなかったろ!?」

 Cさん「フランス近辺では何か思いつかないかしら?」

 Aさん「フランス・・・。

     フランス革命が1789年ですよね。

     それから革命戦争があって、ナポレオンの帝政期があって・・・」

 Bさん「おっ近づいて来た!」

 Aさん「近づいて来たの?」

 Cさん「戦争で失脚したナポレオンはどうなったかしら?」

 Aさん「あれですよね、セントヘレナに流罪ですよね。」

 Bさん「うーん、その前。」

 Aさん「その前・・・?」

 Cさん「ナポレオン戦争で大敗を喫し帝政崩壊の憂き目を見た彼は

     首都パリから地中海のエルバ島に追放されたのよ。」

 Aさん「あぁー・・・そうでしたっけ?」

 Bさん「その後エルバ島から脱出して復権を試みるも、

     わずか3ヶ月ほどで再びその座を追われる。

     俗に言う100日天下ね。

     セントヘレナに流罪になったのはその後だね。」

 Aさん「なるほどなるほど。そう言う流れか。」

 Bさん「その年が、まさに1815年なわけです。」

 Aさん「おぉ。」

 Bさん「ヨーロッパ各国連合軍がナポレオンを破りパリからエルバ島へ追放した後、

     その戦後処理として始まった国際講和会議・ウィーン会議。

     フランス革命以前の線引きに戻すと言う理念を掲げて始まった会議はだが

     列強各国の思惑が複雑に入り混じり、数ヶ月の時間をかけても

     全く結論に辿り着く気配はなかった。

     これを称して『会議は踊る、されど進まず』と言う皮肉も生まれたと言うね。」

 Aさん「あぁ・・・それ聞いたことある。」


 Bさん「『同じ阿呆なら踊らにゃ損損』と続くよね。」

 Aさん「うん。続かない。」


 ヨーロッパ近代史のお勉強でした。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/01/15.html


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