【揺花草子。】<その1814:運び屋。>
【揺花草子。】<その1814:運び屋。>
Bさん「宅配の不在再配達が問題になってるじゃないですか。」
Aさん「おぉ。今日は物流の話題?」
Cさん「宅配業者が荷物を届けようとしても留守になっていて配達できず、
やむを得ず再配達となる荷物は全体の2割に達しているそうよ。
さらにはその再配達でさえ不在であるケースもままあるらしいわ。」
Aさん「2割ってすごいですよね。
5回届ければ済むものが再配達の分も含めると
6回訪問しなきゃいけない計算ですもんね。」
Bさん「これは物流業界ではとても大きな問題になっていてね。
再配達に関するコストや機会損失は計り知れない。
ついには国が対策を検討するに至るレベルです。」
Aさん「そりゃそうだよ。どう考えたって無駄だもんね。
1回で配達できればその分余計に荷物を配達できるわけだもん。」
Cさん「あるいは同じ配達量なら早く終わらせられるとも言えるわね。」
Bさん「かく言うバーキン家もこの辺りはあまり大きな声では批判できません。
うちには毎週のレベルで密林発の荷物が届くけど、
昼間はぼくもママンも家を空けてるから、
必然的に受け取りは夜間になるわけでね。」
Cさん「最初の注文の段階でお届け日時間指定して配送して貰うようにしてるけれど、
宅配業者の皆さんにとっては夜は再配達が立て込む時間帯だし
何しろおシゴト上がりを遅らせてしまう主因になると考えると
やっぱり申し訳ない気にはなっちゃうわよね。」
Aさん「うーん。まあその点はぼくも同じですねえ。
なるべく家にいる日を狙ってお届け日時間指定してはいますけど、
再配達になっちゃうことも多いなあ。」
Bさん「四六時中家にいる阿部さんが再配達するシチュエーションって何?
二次元世界に没入してるとか?」
Aさん「いま現にこうして家を空けてスタジオに来てるだろ!!
こう言うシチュエーションのことだよ!!」
Bさん「まあともかく、不在再配達に伴うコスト、それによる人件費の高騰と人手不足は
物流業界では喫緊の課題として捉えられている。
ドライバーの皆さんは時間指定や再配達指定のタイミングで
きちんと家に居てくれればそれだけでも充分ですなんて
言ってくれてる人もいるけれども、
やっぱり絶対量として再配達を減らす方策を考える必要があるよ。」
Aさん「まあ・・・それはそうだろうねえ。」
Cさん「1回で受け取れたらポイント付与とか、再配達に別途料金を取るとか、
コンビニでの受取りの利便性を上げるとか
いろいろ考えられてはいるようなんだけれども、
いまひとつ有効打とはならない気がするのよね。
個人的には法整備も含めて各家庭レベルで宅配ボックスが
完備されるだけでもずいぶん違うと思うんだけど。」
Aさん「まあ・・・そうですねぇ。」
Bさん「そこでぼくはこの問題を解決する素晴らしいアイデアを思いついた。」
Aさん「思いついた?」
Bさん「ズバリ、阿部さんが宅配業者に就職すればいい。」
Aさん「えっ・・・な・なにそれ?」
Bさん「そしてうち宛の荷物は全部
収録のときにでもこのスタジオに
持って来てくれればいいよ。」
Aさん「宅配業をやりつつ
この収録もこなすわけ!!???」
それで得をするのはきみらだけだろう。
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