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【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年5月
137/365

【揺花草子。】<その1937:説明がつかない。>

 【揺花草子。】<その1937:説明がつかない。>


 Bさん「この前、うちの近所の道を歩いてたらさ。」

 Aさん「え、うん。」

 Bさん「歩道の端っこに、ティーが落ちてたの。」

 Aさん「ティー? お茶?」

 Cさん「違うわよ。お茶が落ちてたらお茶が落ちてたって言うでしょ。

     なんでわざわざティーって言うのよ。

     それは帳面が落ちてる様を『ノートが落ちてる』って言うようなものよ。」

 Aさん「今日び帳面なんてなかなか言わないですけどね!?」

 Bさん「ティーって知らない? ゴルフ用品の。」

 Aさん「え、あぁ、あの、ホールの第1打を打つためのボールを乗せるピン?」

 Bさん「そうそう。そのティー。」

 Aさん「それが、きみん家の近くの歩道の端っこに落ちてたの?」

 Bさん「歩道の端っこに落ちてたの。」

 Aさん「どう言うこと・・・?」

 Bさん「ね、謎シチュエーションだよね?

     別にうちの近所にゴルフ場があったりするわけじゃないし、

     ゴルフ用品店とかがあるわけでもないし。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Cさん「道路に落ちていると言うことは、きっと誰かが落としたと言うことよね。

     例えばゴルフが趣味の誰かがゴルフバッグをそこで改めて、

     その時にティーを落としたって言うのはあり得る話よね。」

 Aさん「うーん・・・でもわざわざ住宅街の歩道でそんなことしますか・・・?」

 Bさん「そうなの。おかしいよね。

     となると、誰かがゴルフバッグを担いで歩いていて、

     転んだ拍子にバッグの中身をぶちまけちゃって・・・みたいな展開かなと思うと、

     それもちょっと無理筋かなぁと思う。」

 Aさん「そうだろうねぇ。」


 Bさん「そうなるとやっぱり

     つむじ風舞うティーグラウンドから

     飛んで来たってことになるかなぁ?」

 Aさん「なにゴルファー猿だよ。」


 だから近くにゴルフ場なんてないですって。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/05/17.html


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