【揺花草子。】<その1937:説明がつかない。>
【揺花草子。】<その1937:説明がつかない。>
Bさん「この前、うちの近所の道を歩いてたらさ。」
Aさん「え、うん。」
Bさん「歩道の端っこに、ティーが落ちてたの。」
Aさん「ティー? お茶?」
Cさん「違うわよ。お茶が落ちてたらお茶が落ちてたって言うでしょ。
なんでわざわざティーって言うのよ。
それは帳面が落ちてる様を『ノートが落ちてる』って言うようなものよ。」
Aさん「今日び帳面なんてなかなか言わないですけどね!?」
Bさん「ティーって知らない? ゴルフ用品の。」
Aさん「え、あぁ、あの、ホールの第1打を打つためのボールを乗せるピン?」
Bさん「そうそう。そのティー。」
Aさん「それが、きみん家の近くの歩道の端っこに落ちてたの?」
Bさん「歩道の端っこに落ちてたの。」
Aさん「どう言うこと・・・?」
Bさん「ね、謎シチュエーションだよね?
別にうちの近所にゴルフ場があったりするわけじゃないし、
ゴルフ用品店とかがあるわけでもないし。」
Aさん「うーん・・・。」
Cさん「道路に落ちていると言うことは、きっと誰かが落としたと言うことよね。
例えばゴルフが趣味の誰かがゴルフバッグをそこで改めて、
その時にティーを落としたって言うのはあり得る話よね。」
Aさん「うーん・・・でもわざわざ住宅街の歩道でそんなことしますか・・・?」
Bさん「そうなの。おかしいよね。
となると、誰かがゴルフバッグを担いで歩いていて、
転んだ拍子にバッグの中身をぶちまけちゃって・・・みたいな展開かなと思うと、
それもちょっと無理筋かなぁと思う。」
Aさん「そうだろうねぇ。」
Bさん「そうなるとやっぱり
つむじ風舞うティーグラウンドから
飛んで来たってことになるかなぁ?」
Aさん「なにゴルファー猿だよ。」
だから近くにゴルフ場なんてないですって。
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