表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2017年)  作者: 篠木雪平
2017年4月
117/365

【揺花草子。】<その1917:業界の趨勢。>

MI 【揺花草子。】<その1917:業界の趨勢。>


 Bさん「今日もEテレ。」

 Aさん「いやもうどんだけEテレ見てるのきみら?」

 Cさん「将来の夢はEテレのディレクターだものね。」

 Aさん「そうなの!?

     って言うか想像するにそれって相当な難関じゃない!?」

 Bさん「まあね、ほらぼく教育とかに興味津々だから。」

 Aさん「いやそれ初めて聞いたんだけど。」

 Bさん「やっぱりさ、子供は国の礎ですよ。国の宝ですよ。

     産めよ増えよ地に満ちよ。ですよ。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Cさん「阿部さんも子供に興味あるでしょ?」

 Aさん「そう言う訊き方しないでくれます!!?

     明らかに違うニュアンスが含まれてるけどそれ!!?」

 Bさん「ところで、最近の教育分野では、小学生や中学生に対して

     プログラミング教育を必修化しようと言う動きがあるそうだね。」

 Aさん「あぁー。去年ぐらいに盛んに話題になってたね。」

 Cさん「背景としてはIT技術者の人材が不足していると言うのがあるそうよ。

     IT関連ビジネスはこれまでも需要がどんどん増えて来ているけれども、

     人材供給が全然追いついてない。」

 Aさん「そうですね・・・この業界はいわゆるブラック企業的なところ多いですもんね・・・。」

 Bさん「苛烈な労働環境の代表格として挙げられることもあるIT業界ですが、

     その理由はやっぱり深刻な人材不足にある。

     例えば専門学校や大学などの情報処理コースで勉強した人が

     実践ですぐ役に立つかと言うと必ずしもそうでもなかったりするわけでね。

     やっぱり OJT 的に数か月から数年間レベルの実務経験によって

     技術者としての力を培っていかなければいけない現状がある。」

 Aさん「うーん。」

 Cさん「だから、より実践的な力を持つ人材を裾野から広げるためにも、

     早期の教育が必要と言う考え方なわけよ。」

 Aさん「確かに。

     子供の頃に充分な基礎ができていれば、社会に出る前の大学や専門学校では

     より高度な勉強ができるようになるだろうしね。」

 Bさん「そうそう。

     そんなわけで、最初に戻るけど、Eテレの話題ですよ。」

 Aさん「あっそうだったそうだった。」

 Bさん「もちろん阿部さんは解ってると思うけど、

     Eテレの『E』は『education』の『E』なわけじゃん?」

 Aさん「そりゃそうだよね。昔は『NHK教育』ってチャンネル名だったしね。」

 Cさん「『元気のGは始まりのG』よね。」

 Aさん「何の何ンギスタですか。

     『始まり』に『G』なんて入ってないじゃないかってやつじゃないですか。」

 Bさん「そんなわけで、プログラミング教育が必修化されれば、

     きっとEテレ界隈も相応の番組が始まって来るんじゃないかと思うんだ。」

 Aさん「まあ、それはそうだろうね。

     今も昼間の時間帯に高校講座とか中学講座とかやってるもんね。」

 Bさん「そんなわけで、ぼくは予想する。

     そう遠からぬ未来に・・・」

 Aさん「未来に・・・?」


 Bさん「『しーげんごであそぼ』と言う

     新番組が始まるに違いない。」

 Aさん「よりによってC言語!!???」


 『あせんぶりであそぼ』とか『こぼるであそぼ』よりは良いだろう。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2017/04/27.html


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ