悲劇のヒロイン
始めは、体調が悪くて原因はわからないけど、
時間が解決してくれる、そのうち元に戻れる、
そう楽観的に感じていました。
しかし、なかなか体調は良くならず、
逆にドンドン沈んで行き、イライラしている自分がいました。
そして、私は「悲劇のヒロイン」になっていたのです。
私は悪くない、私は被害者で加害者がいるんだ!
そう思い、体調不良の原因を外に外に探しました。
家族が家事、育児を手伝ってくれないから?
友達が心配してくれないから?
みんなもっと親身になって!私は苦しんでいるの、
みんなは元気で私だけ苦しいの、だれか助けて!
と心の中で叫んでいました。
しかし誰も助けてくれませんでした。
こんな自分勝手な私を助けてくれる人はいませんよね。
今思うとこの頃はまだ元気でした。
人を妬んだり、羨ましいと思ったり、憎んだりと、
自分の中のどうにもならない感情を他人にぶつけていました。
しかし、底なし沼にドンドンはまると、
そんな元気は無くなり、
エネルギーを使い果たして、
他人に向けるエネルギーが無くなり、
「自分」と向き合うことになりました。
今でも元気が無いと言って他人の粗探しをしている人を見ると、
「あなた十分元気だよ、本当に元気が無くなると、
他人が目に入らなくなるからね。」と言いたくなります。
ドン底を知ると、生き方、考え方、捉え方が変わります。
そしてとても強くなります。
だってドン底から這い上がるにはすごい精神力が必要だから。




