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宇宙桜  作者: 津嶋朋靖


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9/19

 コスモ製薬は東京の郊外に広々とした研究施設を持っている。

 周囲には人家は少ない。

 この中に人が一人監禁されても誰にも気づかれないだろう。

「おい! これは何の真似だ? 人権侵害だろ」

 正はかなりの大声で叫んだが、その声は外へ漏れる事はなかった。

 正の身体は拘束されてはいなかった。

 しかし、正の頭から生えた桜は天井から下がっているワイヤで固定されている。

 三島が正の足もとに簡易トイレを置く。

「頭山さん。落ち着いてください。これは、あなたのためなのですよ」

「何が俺のためだ!! 俺の頭に桜が生えていることぐらい、町中の人間が知ってる。そのことで俺を差別する人なんかいない」

「ですから、隔離じゃありません」

「隔離じゃなきゃ、なんだと言う?」

「頭山さん。その桜、今はどのくらいの重さがあると思いますか?」

「さあ?」



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